テストを重ねた洗浄ノズルと飛距離約2mの水流で汚れを逃さない
「NP-TZ500」のメカニズムや洗浄力をデモ機や実演でチェックしていこう。
まずは汚れをきれいに落とす要となる水流の秘密。庫内には水を吐出する洗浄ノズルが左上と背面に一つずつ、下に2つの合計4箇所に設置されている。4経路から一気に水が出るのかと思いきや、ノズルを順番に回転させて水を吐出する仕組みにすることで、水量を抑えながら効率の良い洗浄ができるそう。
デモ機でふだんは見ることのできない水流の仕組みを確認。ノズルは順番に回り、ノズルごとに水流の形状や吹き出し方の異なることがわかった。
ノズルは食器に水がまんべんなく当たるようにレイアウトされている。位置や角度だけではなく、水流を扇状に広げたり、ピンポイントで直射したりできるよう、それぞれ穴の形状も工夫されていた。ノズルは水流でバランスを取りながら回ってるので、上下方向などのバランスも考えられているということだ。
吐水口から噴射される水の勢いは飛距離にして約2mと食洗機としては圧倒的なパワー。食器のすみずみまで洗浄できることに加え、背の高い長筒形状の水筒などは底まできれいに洗浄。乾燥したお米や納豆のぬるぬるなど手洗いでも面倒な汚れも水圧をかけてとることができる。
さらに手洗いではふれることさえできない約60~80℃の温水によって、こびりついた肉の油汚れもすっきり。酵素・漂白成分の入った食洗機専用の強力洗剤を用いることで洗浄力はMAXに。
カレーの汚れがべっとりとこびりついたお皿(右)もご覧のようにピッカピカ。
ストリーム除菌除菌洗浄によって、洗いながら同時に除菌し、さらにナノイーXによって、例えば朝食の食器を庫内に入れ、夕食の食器とまとめて洗っても清潔感をキープ。作業を終えたあとの庫内はイヤなニオイもしない。
庫内は食器40点、小物20点をまとめて洗えるサイズ。タンブラーや小物も洗いやすい。直径26cmのフライパンや直径27cmの平皿もきれいに収まる。水筒などを倒れないように固定できるダンブラー&ボトルホルダー、ボトルのフタなどが置きやすい小物ケースも付属。洗浄中に軽い小物などが泳ぎまわることも防げる。
手洗い派も二度見する使用水量の圧倒的な違い
今回のセミナーで参加者から最も驚きの声があがったのが、5人分相当の食器を手洗いの約1/7の水で洗えるという節水性だ。実演で両者の差を可視化することで、1回あたりの手洗いで、いかに大量の水を使っているかが一目瞭然。
手洗いで1回に使用する水量は約75L。「NP-TZ500」が1回に使う水量は約9.9L。2Lペットボトル換算では約32.5本分の節約になる。
手洗いと「NP-TZ500」の使用水量を、実際に食器を洗って比較。水を出しっぱなしで洗う人も多いと思うが、1回の手洗いでムダに使う水量がいかに多いことか。
試算すると、手洗いを「NP-TZ500」にまかせることにより、1年で約2万3100円の節約に。さらにAIエコナビで節電となり光熱費も抑えられるという。
これから食洗機を導入しようと考えている人も、旧型からの買い替えを考えている人にとっても「NP-TZ500」は最高の1台ということがわかった。
パナソニック
『食器洗い乾燥機 NP-TZ500』
オープン価格(市場想定価格10万5000円)
運転音:運転音<50Hz/60Hz>約36/38dB、サイズ:約 幅550×奥行き344×高さ598mm(ドアを閉じた状態)。
取材・文/安藤政弘