お得さと利便性を見れば、「大手ネット証券」以外の選択肢はない!
手数料額や積み立てサービスなどについてまとめた金融機関ごとの比較表を見れば一目瞭然だが、ネット証券では、NISA口座だと株の売買手数料が無料である。またNISAであるかどうかにかかわらず、投資信託の売買手数料も無料(「ノーロード」と言う)のものが多い。さらにグループ会社や提携先が発行するクレカで投資信託の積み立てができポイント還元があるのもネット証券ならではだ。ゆえに、一般的に大手といわれる、楽天、SBI、auカブコム、マネックスの各ネット証券の中から、最適なものを選ぶとよいだろう。
クレカ積み立ては証券会社ごとに上限がある。例えば楽天証券やSBI証券では月10万円が上限と業界最大水準にあり、それに対するポイント還元もある。なお、野村証券や大和証券などの対面取引が主体の証券会社では、資産が数千万円を超えたり、家族ぐるみの取引をしたかったりする場合に、様々な相談に専門家が答えてくれる。
ポイントを使って投資する場合は楽天証券が一番商品数が多い
〝ポイ活〟で貯めたポイントを投資するポイント投資にもネット証券は対応する。今回紹介したネット証券5社はいずれもポイント投資に対応しているが、投資できるポイントは、楽天証券では楽天ポイント、マネックス証券ではマネックスポイントというふうにその証券会社で貯まるポイントと同種のポイントでしか投資できない。
ネット証券のスマホアプリが多機能・多種類すぎて使いにくさも……
様々な金融商品への投資がスマホアプリでできるネット証券には、その豊富な機能が仇となるシーンもある。慣れるまでの辛抱だが、日本株、米国株、投信積立……のそれぞれでアプリが分かれていたり、高度な相場分析ができたりするのは便利だが、初心者にとっては機能がどこにあるかわからず迷ってしまう。
例えばSBI証券では米国株専用のアプリがありNISA・非NISA問わず1つのアプリで取引できるが、同証券会社で保有する日本株や投資信託の残高はこのアプリでは見られず、総額はブラウザー経由で見る必要がある。
取材・文/久我吉史
※掲載している情報は4月25日時点のものです。
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