ここまでいくつもの有望な企業や業界を紹介してきた。せっかくなら、それらの会社の株を最も〝お得〟な証券会社で買いたい。新NISAで長期の資産形成を目指すのに便利な証券口座の選び方を紹介しよう。
証券会社選びで〝必ず考えるべき〟3大ポイント
【1】手数料は安いか?
コストは安ければ安いほうがよい。証券会社では株式や投資信託の売買を行なうごとにかかる取引手数料を筆頭に、入出金手数料や書類発行手数料など様々な手数料がかかる。これらの手数料は証券会社によって異なっているが、新NISAの口座獲得競争の渦中にあるためかNISA口座では取引手数料が無料になるネット証券が増えてきている。
目安は株も投資信託も売買手数料ゼロ円
【2】積み立てはいくらから?設定日はいつ?
毎月の給与を資産形成の原資にしている人がほとんどだろう。そのため積み立ては給与のペースに合わせて月次で行なうのが原則だ。また1回当たりの積み立ては100円からできるので、超初心者でもお試しで積み立てできる時代になった。証券会社によっては、毎日や毎週のペースで積み立てできるところも。戦略的に時間分散投資したいと思う人は活用してもよい。
100円~が基本。頻度は毎月で十分
【3】クレカ積立の対応カードと還元率は?
積み立て投資は、クレジットカード払いが当たり前となってきた。証券会社によって対応するカードの種類や積み立ての上限金額、ポイント還元率が異なる。やはりポイント還元がある分、お得に投資できるにほかならないので、利用しない手はない。投資専用にカード契約してもよいが、できれば、普段使いのカードで、投資金額を含めた家計のコストを把握したい。
還元率が高いカードを生活利用に合わせると◎
商品数や利便性も大事だが〝コスト〟意識が最も大切
「証券会社 選び方」で検索すると様々な切り口での選び方が紹介されているが、結局どこを選べば良いか明言しているサイトはない。それもそのはず、「アプリが使いやすい」「投資信託の取扱数国内最大級」など様々な特色がメリットとなるかは結局、あなたのライフスタイルに合うかどうかに依存するからだ。
その中でも多くの人に影響するのが「取引コスト」である。とりわけ新NISAで数十年単位での取引をするならば、手数料「1円」の違いがボディーブローのように効いてくるためだ。次いで利便性や、ポイントサービスをはじめとした還元施策に注目しよう。利便性では主に、積立投資に注目したい。毎月入る給与から積み立てていく人はもちろん、市場の急騰・急落に備えてまとまったお金を一定のペースで分散投資する人でも、リスクを減らしつつ確実に資産形成できるためだ。
実際にどの証券会社を選べばよいか。具体的にまとめたので見てほしい。