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5年後には日本市場を席巻?エンジェル投資家が成長を期待する穴場業界

2024.07.01

起業家として事業をバイアウトし、現在はエンジェル投資家として数十社以上のスタートアップに出資する有安伸宏さんと橋田一秀さん。5年後に大きく成長しそうな業界を独自の視点で予測してもらった。

有安伸宏さんと橋田一秀さん

これから「変化」が起きる業界がおもしろい

橋田一秀さん起業家・エンジェル投資家
橋田一秀さん
NTTデータ、うるるを経て、2014年に現ペライチを創業。2022年に代表交代。スタートアップを支援するBOOTを設立し、70社以上に出資。

必ず起きる「必然性」の周りにチャンスがある

有安伸宏さん起業家・エンジェル投資家
有安伸宏さん
2007年にコーチ・ユナイテッドを創業し、2013年に全株式を売却。2015年にTokyo Founders Fundを共同設立。投資先は約130社。

──おふたりから見て、これからトレンドがくる業界はありますか?

有安 私たちエンジェル投資家は「トレンドがくる業界」という視点はあまり意識していないですね。というのは、「トレンド」とくくられる段階はスタートアップへの投資としては遅いんですね。周りの人から「こんなのはやらないよ」と批判されたり、うさんくさいと思われている頃に出資しないといけないので(笑)。

橋田 確かに私も小さなトレンドはあまり見ていないですね。

有安 とはいえ、5~10年後に日本で確実に起きることってあるじゃないですか。例えば、日本の人口はものすごく減りますし、これから日本の金利は上がると思っていますよね。人口減少、高齢化、金利上昇、年金制度の危機などは近い将来確実に起きる。そういう確実なことを前提にしないと、ばくちになってしまうんです。私が投資する際に注目しているのは、「未来に確実に起きること」と「生活者目線」ですね。

橋田 有安さんの初出資は、家計簿アプリのマネーフォワードでしたね。有安さんらしい視点です。

有安 日本はもう30年以上も実質賃金が上がっていないから、映画などと違ってお金がかからないけど自宅で楽しめるローコストなエンターテインメントがジワジワきています。その流れで注目しているのが「マーダーミステリー」。これは人狼ゲームやボードゲーム、麻雀やポーカーのような戦略性があって、大人でも楽しめるとハマる人が続出しています。一方で、所有欲や唯一無二の体験にはお金を使う傾向があって、コレクタブル経済圏や富裕層向けサービスはこれからもっと大きくなっていくと見ています。

有安伸宏さんと橋田一秀さん

──橋田さんが注目する成長期待の穴場業界はどうですか?

橋田 私は「変化のあるマーケット」という視点を大事にしています。あまり変化が起きてないところは基本的に、資本が大きい人が勝つのが原理原則。変化があるとたとえ資本力があってもその変化に対応できずに隙が生まれるのでそのマーケットに新しいプレーヤーが入ってきやすいんですよね。だからスタートアップが勝負するには、「変化のある業界」で適切なプロダクツを投入できるかどうかが重要なポイントだと考えています。かつ、その市場にニーズがあるか、マーケットのポテンシャルも見ていますね。

有安 「知識ゼロで誰でも簡単にホームページを作れる」というペライチを創業・バイアウトした橋田さんらしい視点ですね。

橋田 そこで最近注目しているのが、パーソナルモビリティー。軽自動車でもなく原付きでもなく自転車でもない、パーソナルモビリティーはどんなものが登場するのか、まだ解が出ていない領域で楽しみですね。「変化がある業界」という意味では、ノンアルコール飲料にも注目しています。「若者のアルコール離れ」とは、裏を返せばノンアル市場の伸びが期待されるということ。また、「女性活躍」や「ダイバーシティ」の文脈から、女性エンジニア向けの転職サービスもおもしろいですね。

有安 確実に起きる「必然性の周り」に新ビジネスが生まれ、成長していくのだと思います。

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