伊藤編集長注目の3社
持続可能な軌道を次世代につなぐ|アストロスケール
持続可能な宇宙環境を目指し、軌道上サービスに専業で取り組む民間企業。2013年の創業以来、軌道上で増加し続けるデブリの低減・除去策の技術開発に加え、複数の民間企業や行政機関などと協働し、宇宙政策やベストプラクティスの策定にも力を注いでいる。
©アストロスケール「スペースデプリ除去事業で世界をリードする注目の企業。東京・墨田区の本社には一般見学施設もあります」
日本のモノづくりで月と地球を結ぶ|アイスペース
月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型ランダー(月着陸船)と、ローバー(月面探査車)を開発。2023年4月に民間企業として世界で初めて月面着陸にチャレンジ。2024年冬には2回目の打ち上げを予定している。
©ispace「日・欧・米3拠点に約300名のスタッフが在籍し、これまでの資金調達総計は約486億円に上ります※」
※2024年3月時点
自然燃料でエンジンの燃焼試験に成功|インターステラテクノロジズ
民間単独開発のロケットで国内初の宇宙到達の実績を持つ宇宙ベンチャー。小型衛星をターゲットにした打ち上げサービスを展開予定。燃料に牛ふん尿を原料とした液化バイオメタンを使用。SDGsの概念にも合致していることから、市場の反応も良好だ。
「誰もが宇宙に手が届く未来実現のため、宇宙インフラを開発。政府支援のほか、民間投資も集まっています」
取材・文/安藤政弘 イラスト/鈴木暢男
※掲載している情報は4月25日時点のものです。