鉄鋼 サーキュラーエコノミーの流れから注目される鉄スクラップ業界が熱い!
鉄鋼新聞
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鉄鋼、非鉄など金属業界全般を対象にした業界専門紙。国内外の金属製品の生産、技術、流通、需要業界動向まで総合的に報道する。
脱炭素に向け再生原料である鉄スクラップの重要性が増す
現在、気候変動対策として世界的な課題である「カーボンニュートラル」。その実現のために、鉄鋼業の脱炭素化は急務だ。なぜなら日本におけるCO2排出量の約15%を鉄鋼業で占めているからだ。
「鉄鉱石を還元する際に石炭を使うのが一因です。高炉を使うプロセスの場合、鉄1tを作るのに、約2tのCOが発生しています」(鉄鋼新聞・一柳朋紀編集局長)
この重要課題解決に向け、石炭を水素に置き換えた〝水素製鉄〟など様々な研究開発が行なわれているが、道のりは遠い。そこで、にわかに注目が集まっているのが、鉄鋼メーカーに、鉄のリサイクル原料を供給する鉄スクラップ業界。市中から買い取ったスクラップを加工・選別するというプロセスで、鉄スクラップ1tをリサイクルすることでCO排出量を1.39t削減できる。鉄だけでなく、非鉄金属やプラスチックなど、様々な再生原料を生み出すため〝サーキュラーエコノミー〟の視点からも見逃せないところだ。
「鉄スクラップ業は、鉄スクラップを生み出す技術力に加え、スクラップから鉄を取り出す工程で必要な切断機や破砕機(シュレッダー)といった保有設備の充実度もカギとなります。様々な試行錯誤を繰り返す中で、スクラップ業界から上場企業も出てきました。それが今回挙げた3社。さらなる高みを目指し、積極的な事業展開をしているので、注目してほしいと思います」(一柳さん)
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