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人に会うのが億劫(おっくう)になること、ありませんか?
それまでは楽しく一緒に過ごしていた人と、急に会いたくなってしまうのには原因があります。今回はその原因、そして自分を大切にする方法をお伝えします。
人に会いたくないと思ってしまうのはなぜ?その原因とは
嫌いなどの理由がある相手を除き、人に会いたくないと思ったとき、とっさに感じるのは「なんとなく」ではないでしょうか?なんとなく、とは自分自身でも原因がわからない状態を指します。
その“なんとなく”人に会いたくない状態は、心のSOSサインかもしれません。ここではその原因は何なのかを見ていきましょう。
1.ストレス状態にある
人はストレスを感じると心に余裕がなくなっていき、何かを始めたりなど、新たな行動を起こすことを避ける傾向があります。ストレス過多になると、人に会って何かを楽しんだり周囲に気を配る余裕がなくなってしますのです。
何にストレスを感じるのかは人それぞれです。仕事が多忙だったり、嫌いな人とのコミュニケーションを強いられていたりなど、ネガティブな出来事もそうですが、昇進や結婚などポジティブな出来事も心にストレスとなって負担をかけることもあるので注意が必要です。
2.他人からの目を気にしている
他人からの目を気にしすぎる人も、人に会いたくないという思いを抱きやすいという特徴があります。なぜなら、このタイプの人は、周囲に気を使いすぎてしまい、人と会うこと自体にかなりのパワーが必要だからです。
人と会う度にパワーを削られていき、回復が追いつかなくなると急に人に会いたくないという気持ちになってしまいます。このタイプの人は比べる必要のない相手、家族などには会いたくないといった感情を持たない傾向があります。
3.劣等感が強い
劣等感とは、自分が他人より劣っているという感情のことを指します。劣等感を抱きやすい人は、他人より劣っている自分をこれ以上傷つけられたくないと思います。そして、誰にも傷つけられたくないから、人に会いたくないという感情に行きつきます。
劣等感の強い人は、自分の心を守るために人に会いたくないとなっている状態と言えます。
注意!こんな症状があれば、病気の可能性も!
人に会いたくないだけではなく、
・今まで楽しいと感じていたことを楽しめない
・無気力で何もしたくない
・集中力が続かない、考えがまとまらない
・他人からの目線が気になって仕方ない
・眠れない
・食欲がない
・会社に行くなど、いつもの行動ができない
などの症状がある場合は、うつ病など心の病の可能性もあります。自分の状況を1人で抱え込まず、身近な人に伝えるようにしてください。そして、医師に相談することをおすすめします。
人に会いたくない気持ちを否定しない!自分を大切にする3つの方法
まず、お伝えしたいのは、人に会いたくない気持ちを素直に受け入れてください。人に会いたくないと感じる日はあって当然であり、誰とも会わずに1人で過ごす時間は必要なものです。1人の時間を大切にすることは、自分を大切にすることと直結しているからです。
ここでは1人の時間を使って自分を大切にする方法をご紹介します。
1.しっかりと休息をとる
いくら良好な関係だとしても、他人と接することに対して何のストレスも感じない人は、ほぼいません。自分はストレスを感じていないと思っている人も、前述した通りポジティブな出来事でさえストレスになってしまうことから、その人はストレスを認識していないだけだと言えます。
休息とは、誰の目も気にせずにしっかりと食事をとって、ちゃんと睡眠をとることです。少しでも他人の気配を感じると疲れがとれないこともあるので、スマホの電源を切るなど、SNSとも距離を置きましょう。
2.好きなことをする
自分の好きなことで時間を使うことも自分を大切にする方法の1つです。これはストレスを発散させる方法として有効で、好きなことをすることで気分をリセットすることができます。
しかし、好きなことに対していつもよりも集中力が続かない、楽しめないなどがある場合には、まずは1.の休息をしっかりとるようにしてください。
3.1人の時間を確保する
しっかりと休息をとり、好きなことに没頭することで気分をリセットしたとしても、以前と同じような日々を過ごす中で、また人に会いたくないと思ってしまう可能性もあります。そうならないために、1人の時間を確保しておくようにしてみてください。
予定がないときには1人で過ごすようにする人は多いですが、前もって1人で過ごそうと予定を立てる人は少ないはずです。それを行ってみてください。
前もって予定として1人の時間を決めておくことで、定期的に休息の時間を持つことができ、予定を決めることで誰かからのお誘いも罪悪感なく断りやすくなります。
文・構成/藤野綾子