新卒で入社した会社の職種や部署、勤務地がどこになるかわからないことから、若い世代の間で「配属ガチャ」なる言葉が広まりつつある。
では、配属先の伝達はどのタイミングで行う会社が多いのだろうか?
リクルートの研究機関「就職みらい研究所」はこのほど、新入社員の入社後の配属に関する調査を実施し、その結果を発表した。
本調査は、全国の従業員規模100人以上かつ2024年卒の新入社員(正社員)の入社予定数が1人以上の企業に勤める新卒採用に関与している人事部門担当者812人を対象に行っている。
従業員規模が大きい企業のほうが、新卒採用比率が高い
・2024年卒新入社員(正社員)の入社予定数(2024年2月時点)を聞くと、全体と比べて100-299人企業は「1~5名以下」の割合が高く、1,000人以上企業は「101名以上」の割合が高かった。
・新卒採用予定数(2024年卒)と中途採用予定数(2023年度)を合わせて100としたときの、新卒採用の割合を聞いたところ、全体と比べて100-299人企業は60%未満の割合が高く中途採用比率が比較的高かった。
拠点範囲・新入社員の配属範囲ともに1,000人以上企業は「全国」が6割程度
・国内の拠点について、拠点範囲を聞いたところ、従業員規模によって「全国」の割合に大きな差があり、1,000人以上企業は62.4%であるのに対し、100-299人企業は13.1%だった。
・新入社員の初任配属範囲についても国内の拠点範囲とほぼ同様の傾向だった。
従業員規模が大きい企業のほうが、全社的なローテーション人事の割合が高い
・異動の全体的な方針・傾向として最もあてはまるものを聞いたところ、1,000人以上企業では「全社的なローテーション人事」の割合が最も高く、100-299人企業では「人の異動が比較的少ない」の割合が最も高かった。
・聴取対象が2024年卒の新入社員が1人以上いる企業であることから、企業全体に比べて「全社的なローテーション人事」の割合が高くなる傾向にあることに留意する必要がある。