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転職情報プラットフォームへの登録者数が急増、キャリア選択における情報収集意欲の高まりが要因か

2024.06.10

オープンワークはこのほど、2024年4月に同社が運営する転職・就職のための情報プラットフォーム「OpenWork」に登録者するユーザー数が過去最多を記録したことを公表した。

若手社会人のOpenWorkへの登録者数は過去10年間で約5倍増加

本調査では年々OpenWorkへの登録者数が増加傾向にある中でも、特に新年度がスタートする4月のタイミングで増加する傾向があることに着目し、4月の間にOpenWorkへ新たに登録したユーザー数(学生ユーザーを除く)の推移を集計・分析した。その結果、10年前と比較して全体の登録者数は約3倍増加、新卒入社3年未満のユーザー数は約5倍増加していることが新たにわかった。

背景にはキャリア選択における情報収集意欲の高まりか

近年は終身雇用制度の崩壊や人的資本経営への機運の高まりなどの流れにより、「メンバーシップ型」と呼ばれる雇用形態から「ジョブ型」と呼ばれる雇用形態を導入する企業の動きが目立ち始めている。こうした大きな流れの中、働き手の意識も変化し、転職者数は増加傾向にあるとも言われている。

「転職に備えるため」に社員クチコミサイトへ登録する人は多く、今回の調査結果からも4月はキャリア選択における情報収集への関心が高まる時期であることも捉えられる。特に、近年では新卒入社者の早期離職に関するニュースを耳にする機会も増えた。今回のデータにおいても、比較的若手社会人が多いことも特徴的だ。

新卒若手社員の入社後ギャップは「仕事内容や配属」と「組織風土」が最多

OpenWork上で2021年以降に新卒入社した若手社員による「入社後ギャップ」欄に寄せられたクチコミを内容ごとに分類し集計した結果によると、最多は「仕事内容や配属について」、次に「組織の特徴や社風について」という結果となった。

売り手市場が続くことが予測される中、各企業の採用への注力は高まっている傾向にある。近年では採用手法はもちろん、自社をアピールする手法の多様化が進んでいることも相まって、過去と比べると転職へのハードルは下がっている。そうした中、入社後ギャップをいかに減らせるかは、雇用される側の働き手にとっても一層注力すべき事項であることが伺える。

<対象データ>
2015年~2024年の4月にOpenWorkへ新規登録・学生から社会人ステータスに切り替え登録を行ったユーザー数を対象に集計。集計では、新卒入社区分かつ勤続年数3年未満のユーザーを「若手社会人」と定義。

出典:OpenWork

構成/こじへい

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