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上から目線な発言が多かったり、怒りに任せて感情をぶつけてきたり……。そんな高圧的な人は意外と多いもの。そんな人が1人いるだけでも周囲の空気は一気に悪くなりますよね。
高圧的な態度をとる人は、なぜそんな態度を取るのでしょうか。本記事では、高圧的な人の心理や対処法をご紹介します。
高圧的の意味、威圧的との違いは?
まず、「高圧的」の意味を見ていきます。
小学館のデジタル大辞泉によると、
権力に物を言わせて人を押さえつけようとするさま。高飛車。
とあります。
権力ということからわかるように、相手よりも優位に立とうとすることがうかがえます。
次に、同じような意味で使われる言葉「威圧的」を見ていきましょう。
同じく小学館のデジタル大辞泉によるとその意味は、
威力などで相手を押さえつけようとするさま。
とあります。
一見同じように見えますが、権力と違い「威力」には「他を押さえつけ服従させる、強い力や勢い」という意味があり、服従という言葉からわかるように高圧的よりも相手を押さえつけようとする力は強いとされています。
高圧的な人の心理
高圧的な態度は一見、周囲に自分をアピールするようにも見え、自信家なイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。しかし、実は、その真逆なのです。
ここでは、高圧的な態度の裏にある心理をご紹介します。
1.自信がない
高圧的な人には自信がない人が多いです。自分に自信がないことを周囲に知られたくないために自分を大きく見せようとして、周囲にアピールするように怒鳴りつけたり、上から目線の態度をしてしまっているのです。
これは相手になめられたくないという心理の表れでもあります。ことわざの1つである、「弱い犬ほどよく吠える」とはまさにこのことです。
2.コンプレックスがある
コンプレックスとは、自分自身が認められない自分の嫌いな部分のことを指します。日本では劣等感と言い換えられることもあります。
高圧的な人は自分の中に嫌いな部分があるため、理想とは違う自分を、自分自身で受け入れられずにいます。つまり、自分があまり好きではないのです。
自分が認められない自分のことを周囲も受け入れてくれるわけがないと思い込み、本当の自分がバレたくないが故に周囲に虚勢を張ろうとします。それが高圧的な態度になってしまっているのです。
3.プライドが高い
プライドが高い人は、負けず嫌いということが多いです。周囲に負けたくないという思いが強いと常に人よりも優位に立ちたいという気持ちが芽生えます。その優位に立ちたいという気持ちから、周囲を威嚇するように高圧的な態度をとってしまっている可能性があります。
4.嫉妬心が強い
嫉妬心が強い人は自分よりも優れている人を見つけると攻撃してしまうという特徴があります。また、相手に対して嫉妬してしまうのには、その相手を自分よりも下に見ていることでもあります。つまり、「自分より下なのに、いい境遇にいて許せない」というように感じてしまっている状態です。
格下だと思っていて、嫉妬してしまう相手には、より攻撃的に高圧的な態度をとってしまっているでしょう。
高圧的な人への対処法2選
高圧的な人には、まず距離を置いて近づかないことをおすすめします。冒頭でお話した通り、高圧的な態度をとる人が1人いるだけで周囲の空気は悪くなります。そんな居心地の悪い相手とコミュニケーションをとってもストレスを抱えるだけです。
しかし、その高圧的な相手が上司など、簡単に切れない関係であればそうはいきませんよね。ここでは高圧的な人を味方につける方法をお伝えします。
1. 長所を見つけて褒める
まず、おすすめなのは、相手を褒めることです。
仕事など関係性のある相手であれば、何か1つぐらい相手の長所はあるはずです。それを探してみてください。
褒める要素は仕事の能力はもちろん、外見などでも構いません。しかし、高圧的な人は権力を武器にしていることが多いので役職などの立場は避けてください。
高圧的な態度をとる人は自信がない人が多く、褒められるは相手を認めることでもあるので、相手はあなたに認められたと態度を軟化してくれる可能性が高いです。
2.対立するのではなく、共感してから意見を伝える
高圧的な態度をとる人はプライドが高く、負けず嫌いです。なので、対立してたとえ相手に非がある場合にも簡単には認めてくれません。対立してもいがみ合う時間は長くなり、あなたも余計なストレスを抱えるだけです。
そんな相手とコミュニケーションをとらないといけないときには、まずは相手の意見に共感する態度を示してからあなたの意見を伝えるようにしてみてください。共感を相手に示すためには、相手の目を見て、相槌を打ちながら、相手の話を聞くことです。共感している態度が伝われば、相手から高圧的な態度を受けることは少なくなっていくでしょう。
文・構成/藤野綾子