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ウォンテッドリー代表取締役CEO・仲 暁子さんに聞く、その一日に全力投球するための〝AM問答〟のすすめ

2024.06.26

生産性はすべてカレンダーが決める

──経営者としての習慣は?

 毎週、社員と1 on 1で話しています。私との距離感が近く、皆に心理的な安心感があったほうが様々な意見が出やすく、質の高い意思決定ができるかな、と。

 あとは自分の時間を大切にするため、決定権をどこまで委譲するかを意識しています。例えば重要度は低いけど緊急性が高い場合は担当者に任せますし、逆なら皆で議論します。一度決めたら戻れないものは慎重に考え、やり直せるならすぐトライ! みたいな。すべての意思決定に自分が関わるわけにいきません。もっと気にすべきことがありますし。

──具体的には?

 例えば、皆が思考停止になっていて議論のテーブルにあがってこないけど、実は考えるべきことってありませんか? 「昔から年に5億円CMを出稿するのが当たり前になってるけど効率はどうなの?」とか。そういうことは経営者の立場のほうが見えやすい気がします。あと、当社はそもそもどんな課題を解決するんだっけ? 今の日本の課題は何? といったことも、忙殺された状態だと見えません。

──それを考える時間をとるため、何かしていることは?

 私は、生産性はすべてカレンダーが決めると思っています。毎朝、昨日からのタスクで残っているものをコピペして優先順位を考えたり、いらないものを消したりしながら書き直します。スマホでも見られるので、何かやっている時でも頻繁に追加します。そうやって時間をつくって〝深く潜る時間〟をとるんです。

深く考える作業は頭が冴える時間に

 出張で飛行機に乗ってWi-Fiもないような時、思わず深く考え込んで普段は気づけないことに気づくことってありますよね。無意識に社会と事業を俯瞰的に考えるような瞬間を、意図的につくるようにしています。

 特に私は午前中に頭が冴えるので「この日は午前中にこれを考えて、頭が疲れてくる何時くらいからミーティングを入れよう」などと自分で考えています。だから、秘書にスケジュール管理を任せずに、自分でやっています。

──その結果は?

 例えば、当社には自己理解を深めて強みを伸ばせる『Wantedly Assessment』という診断ツールがあります。いいツールなので一度やってみてほしいんですが(笑)、これは社会の状況を見つめることから生まれています。

 今、キャリアは自分でつくる時代です。以前なら、人事の方が「この技能を習得したらこの役職へ……」と考えてくれる時代でしたが、今は米国のように、自らキャリアを切り開いていかなくてはならない。そこで「自分の得意なことが可視化できたらいいよな」「日本の現状を考えると、皆が実力を発揮できる社会にしなきゃいけないからソーシャルグッドに結びつくよな」と深く潜って考えた結果、生まれたサービスです。

 週に1度でも、事業を俯瞰してじっくり考える時間を意図的にとると、結果が全く変わってくると思いますよ。

ウォンテッドリー採用を前提としたビジネスSNSを展開。企業が自社の想いを伝え、それを採用希望者が読み、相互の共感を通じたマッチングが行なわれる。ユーザー数は396万人。2017年に東証マザーズへ上場。

仲 暁子

取材・文/夏目幸明 撮影/浦 将志

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