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変な商品カタログが話題の企業「カクダイ」の〝超二流メーカー〟戦略

2024.06.02

二流上等!目指すは“世界の超二流”

カタログで話題のカクダイだが、公式HPの代表挨拶にはこんな言葉があった。

さらに、代表取締役 多田修三氏はこう続ける。

『カクダイは小規模な二流メーカーですので競争力を獲得するための設備投資や技術革新ができません。でも効率や生産性を捨てることによって、ニッチな小ロット生産が可能。その多品種少量の生産体制で、「バカな製品」をつくっております。バカな製品を維持するために新しいバカな技術革新や設備投資にまじめに取り組んでおります』

潔い。カッコいい。こんな上司がいたらついて行きたくなる、そう思うほどの強い言葉。

事実、カクダイが魅せるニッチな挑戦はカタログだけに留まらない。真面目にふざける変わり種商品も多数販売しているのだ。

たとえば…

やかん型蛇口とか、

逆転の発想をリアルにしてしまうとか、

果ては、草加せんべいで作った焦がし醤油香る草加水栓なるものも。(ちなみに4月1日の商品らしいが…)

もはや狂気でしかない。なぜこんな面白暴挙に突き進んでいるのか?

「もともと弊社が力を入れていたのは、大手メーカー製品の代替蛇口や交換部品の製造と販売でした。その当時は蛇口の材質や厚みなど細かく規定があったため、どのメーカーでも互換性があったんですが、規定が緩和され、各メーカーが独自の規格で蛇口を製造するようになり、部品の互換性がなくなってしまったんです」

「さらに、大手メーカーが自社で交換部品の販売を始めたことで、交換部品の市場がなくなっていくことを見越して我々もオリジナル蛇口の製造に力を入れることにしました」

当初は、お洒落なオリジナル蛇口をつくろうと試みたものの、大手や海外メーカーと似たようなデザインばかりになってしまい、壁にぶち当たっていたという。

そこで考えたのが、関西の企業らしい「面白い蛇口」だった。

「お洒落な蛇口というのは比較対象がたくさんあるので、良いという人もいれば良くないという人も出てくる。もちろん競争も激しい。しかし面白い蛇口は比較対象がないので、アンチが出てこなかったんです。他社からすれば「こんな馬鹿げた商品を作ってどうする」と思うような商品ばかりなので、競争の必要もないんですよね笑」

たしかに。

しかし「バカな製品」にはどこにも負けない熱意と技が注ぎ込まれている。

「変な形の蛇口をつくるには、実は高い技術力も必要になります。製品として使える、なおかつ面白いものをつくるために試行錯誤を重ね、結果として技術力が上がりました。その時に培った技術は、別の商品開発にも活かされています」

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