コロナ禍に光明を見いだしたタリーズ好調の要因とは?
コロナ禍、通常店舗はもちろん、病院内店舗も事業として非常に厳しかったというタリーズだが、そんな苦難を見事乗り越えてきた。
コロナが落ち着いた2022年度の販売数量は過去最高を記録。2023年度も勢いは衰えず、上半期ベースで過去最高を更新している。
好調の要因は何なのか?
「人流が戻り、客数が回復してきたことが大きな要因です。デリバリーの導入拡大やコラボレーション商品のヒットなども、要因だと考えられます」
さらに、消費者の嗜好の変化もある。リモートワークが増加したコロナ禍を経て、消費者の味わいに対する感度が上がった。それに応えたのが、タリーズこだわりのコーヒーだ。
「コーヒーは生産地へ直接赴き、目と鼻と舌で選定し調達したアラビカ種を使用し、国内にて焙煎をしております。ショップ・ボトル缶ともにタリーズコーヒーというブランドとしてコーヒー原料(豆)にはこだわり、個性の際立つスペシャルティコーヒーを選定しています」
タリーズでは、小規模ながら強い絆と信頼関係で結ばれた農園と二人三脚でコーヒー豆を作り続けてきた。その地道な努力が時代にマッチした一杯を生み出したのだ。
今後、コーヒー業界はどう変化していくのか?そして、タリーズの展望は?
「原料や輸送費の高騰は免れないかと思いますが、弊社の強みであるコーヒーへのこだわりを追求し続け、くつろぎの空間とともにお楽しみいただけるよう精進してまいります」
「また、コーヒーだけでなく紅茶や抹茶メニューへの需要が増えていると考えられますので、今後も様々なニーズにお応えできるよう努めてまいります」
取材協力
タリーズコーヒージャパン株式会社
文/太田ポーシャ