「遠慮させていただきます」の正しい意味とは？覚えておきたい適切な使い方と注意点

「遠慮させていただきます」の類義語

「遠慮させていただきます」を言い換えるなら、角が立たない表現を意識したい。以下に、角が立たない表現を2つ紹介する。

■ご意向に沿えず申し訳ございません

「ご意向に沿えず申し訳ございません」は、「遠慮させていただきます」よりもさらに丁重な類義語だ。

「意向」は「思惑」の意味を持ち、「ご」は接頭辞である。相手の考えに沿うことができず、申し訳ないという気持ちを表明している。

■恐れ入りますが辞退いたします

「恐れ入りますが辞退いたします」は、申し訳なさを含んだ丁寧な断りの類義語だ。「恐れ入る」は、相手の善意に対して感謝を示す意味を持つ。

続いて、「恐れ入ります」の後に「が」を付けることで、逆接として「辞退」が文法的に成立する。

「恐れ入る」＋「辞退」といった2つの語句が視認しやすく、使い勝手の良い言い換え表現だ。

正しい表現として成り立つ「遠慮させていただきます」

「遠慮させていただきます」は、「断りの意思表明」と「辞退」の意味を持つ言葉だ。「名詞」と「謙譲語」の組み合わせなので、二重敬語にならないことも理解できただろう。

用件が何であるかが重要になるため、内容次第では後日のフォローを欠かさないようにしよう。真摯な対応を心がけ、シーンを見極めて活用しよう。

文／shiro