「手弁当」の対義語
「手弁当」の真の理解は、反対の意味を指す「対義語」まで知ることで深まる。ここでは、「有償」と「支弁」について紹介する。
■有償
「手弁当」の対義語として、「有償」も成り立つ。「有償」は、労働や労力に対して受け取る対価を指す。
無償は報酬がないことを指すため、「手弁当」と同義だ。そのため、「有償」が対義語として相応しい。
ただし、有償は金銭のほかに物品も対象となり、「有料」はお金のみを指すため、混同には注意が必要だ。
■支弁
「支弁」も、「手弁当」の対義語として覚えておきたい。「支弁」とは、金銭を支払うことを意味する。
残業の例を挙げると、「手弁当」は「残業でも手弁当でやってもらうしかない」と使う。一方、「支弁」は「残業代は当然のごとく支弁する」と使うことができる。
「支弁」単体ではイメージが湧きにくいが、「残業」などの名詞を前に置くことで、相手にも伝わりやすくなる。
使いにくい場合は、「支給」で代替してみてはいかがだろうか。
ビジネスだと無報酬労働を指す「手弁当」
「手弁当」には「自作弁当を持参すること」と「報酬なしで働くこと」の2つの意味があることがわかっただろう。
使われるのは、主にビジネス向けの「手弁当」であろう。また、無報酬労働を受け入れた際、上司や取引先の担当者に向けて使う言葉ではない。
対等の立場やグループ内で使うなど、類義語も交えながら活用していこう。
文/shiro