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「ください」と「下さい」の違いは?正しく使い分けたほうがいい理由

2024.09.21

「ください」と「下さい」は同じものだと考え、統一して使っていないだろうか?実は明確な違いがあるため、きちんと知っておく必要がある。

本記事では「ください」と「下さい」を詳細に解説する。例文や注意点も含めて補足するので、ぜひ最後までご覧になってほしい。

「ください」と「下さい」は違う?

「ください」と「下さい」は、全く異なる性質を持っている。意味は両方とも通じるが、「動詞」が絡むために用法が異なる。

まず、ひらがな表記の「ください」は「補助動詞」に該当する。動作の様子や敬意などを示すため、相手に行動をお願いする時にふさわしい表現だ。

例えば、進んでほしいというような頼みごとをする際に使う。「お願い」は英語で「Please」という意味合いを持っているため、あわせて覚えれば理解が深まる。加えて、公用文では補助動詞はひらがなで表記することが定義されている。

一方、「下さい」は動詞で、物を相手に求める際に使われる。さらに、「求める」は英語で「Request」となるため、こちらも英語とセットで覚えれば間違えることはない。

「ください」と「下さい」の使い分け

「ください」と「下さい」は、例文を通して使い分けを学ぶのが最適だ。ここでは「ください」と「下さい」の例文を紹介するので、早速見ていこう。

■「ください」を用いた例文

「ください」を、チェックしてもらう時や労る時に使う例文は以下の通り。

・酷暑が続いておりますので、熱中症にはお気をつけください。

・図面の作成が完了したため、ご査収ください。

相手の体調を労る時やチェックを希望する時など、補助動詞としての「ください」が使われている。

なお、ご査収くださいの他に、ご参照くださいなども使えるので覚えておこう。

■「下さい」を用いた例文

「下さい」を、目に見える物を相手に求める時の例文は以下の通り。

・手間をかけますが、レシートと一緒に領収書も下さい。

・次のオーダーの時で構いませんが、追加で水も下さい。

名詞に該当する「物」に「動詞」を加え、求めたケースだ。「そのままお進みください」といった「補助動詞」と比べれば、違いが明らかだろう。

ポイントは、名詞に対して要求する「Request」だというのを意識すると、まず間違えることはない。

「ください」と「下さい」を使う際の注意点

「ください」と「下さい」の意味を覚えた後は、注意点も覚えておかなければならない。以下より、「目上の人」「2つ以上の使用」における留意する部分を解説していく。

■目上の人物には表現を変える

「ください」と「下さい」は、言葉を受け取る人の解釈によって印象が変わる。例えば、「混み合いますので、なるべく早く向かってください」と上司に伝えると、不快感を与えかねない。

そのため、「混み合う恐れがあるため、少しお早めに向かわれてください」や「ご出発くださいませ」という丁寧な表現に変えた方が良い。

一方、「下さい」も「資料を下さい」といった表現をすると、淡白すぎる印象を与えかねない。そこで「資料をいただけますか」と言い換えて伝達した方が良い。

2つ以上の使用で混同に留意

「ください」と「下さい」の違いを知って間もない頃は注意が必要だ。懇意にしている得意先の担当とメールのやり取りがある場合、短文で終わらないこともある。

そこで「ください」と「下さい」が、1通の文書で2つ以上使用されるケースも見られるだろう。例にすると「ご参照ください」という文言を入れたとして、最後に「ご連絡を下さい」などの使用だ。

しかし、違いの理解度が浅いと、正しいのは「ご参照ください」なのに「ご参照下さい」とミスを招きやすい。

間違いを指摘されやすい表現ではないものの、相手が文章に神経質な場合は注意が必要だ。送信前に下書き保存で見直す癖をつけると良いだろう。

「ください」と「下さい」の類義語

「ください」と「下さい」の使い分けが面倒、もしくは他の表現をしたいなら類義語も把握しておきたい。以下より、「お願いします」と「欲しい」について見ていこう。

■「ください」と共通する「お願いします」

「お願いします」は、「ください」の類義語としてレパートリーに入れておきたい。「お願い」に「する」を加え補助動詞にしているので、「ください」と共通している。

また英語で「お願いします」は「Please」になるため、「下さい」と混同しづらいのも類義語として推奨できる点だ。

■「下さい」と共通する「欲しい」

「欲しい」は、「下さい」の方にマッチする類義語だ。水やお釣りなど、物質に該当するものを求める際に使えるのが「下さい」なので、求める点で共通するわけだ。

なお「欲しい」は英語で「Want」になることを意識すると、ことさら覚えやすいだろう。ただし「欲しい」をそのまま使うわけにはいかないので、「変わりの資料を欲する次第でございます」といった丁寧な表現に言い換えてみよう。

違いが明確にある「ください」と「下さい」

「ください」と「下さい」は、明確な違いがあるため統一できないのが特徴だった。まず「ください」の方は「気をつけて」「ください」という補助動詞としての活用だ。

もう1つの「下さい」は対象が名詞で、「飲み物を下さい」という動詞としての使用が望まれる。誤りは口頭ではなく文面で発見されるため、見直しを行いながら使うようにしよう。

文/shiro

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