TypeScript案件の職種
フロントエンドエンジニア:75.25%
バックエンドエンジニア:19.80%
プロジェクトマネージャー:3.96%
インフラエンジニア:0.99%
TypeScript案件の職種別割合を見ると、フロントエンドエンジニアが75.25%と圧倒的に高い割合を占めている。これは、TypeScriptがフロントエンド開発で特に活躍する言語であることを示している。
次いで、バックエンドエンジニアが19.80%と2番目に高い割合を示している。このことから、TypeScriptはフロントエンドだけでなく、バックエンド開発でも一定の需要があることがわかる。
プロジェクトマネージャーの割合は3.96%、インフラエンジニアは0.99%とごく少数派だ。TypeScriptは主にエンジニア職、特にフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの職種で活躍が期待できる言語だと言えるだろう。
TypeScriptの特徴
TypeScriptは、Microsoftが開発したオープンソースのプログラミング言語で、JavaScriptのスーパーセットとして位置付けられている。つまり、JavaScriptのコードはすべてTypeScriptのコードでもある。
TypeScriptの主な特徴は、静的型付けだ。これにより、コンパイル時にエラーを検出でき、バグの早期発見とコードの品質向上に役立つ。また、型推論機能により、型アノテーションを省略できる場合もある。
TypeScriptは、クラス、モジュール、インターフェイスなどのオブジェクト指向プログラミングの概念をサポートしており、大規模なアプリケーション開発に適している。さらに、TypeScriptは、JavaScriptにトランスパイルされるため、任意のJavaScript実行環境で動作する。TypeScriptを使用することで、高い年収を得ているエンジニアが多いことが特徴だ。
TypeScriptでできること
TypeScriptは、JavaScriptに静的型付けを導入した言語であり、大規模な開発プロジェクトに適している。TypeScriptを使うことで、以下のようなメリットがある。
【コードの品質と保守性の向上】
静的型付けにより、コンパイル時にエラーを検出できる。これにより、バグの早期発見とコードの品質向上に役立つ。特に大規模なアプリケーション開発やチーム開発において効果を発揮する。
【最新のJavaScript機能の活用】
TypeScriptは、モダンなJavaScriptの機能(ES6以降)をサポートしている。アロー関数、クラス、モジュールなどの最新の言語機能を利用可能だ。
【JavaScriptライブラリとの連携】
サードパーティのJavaScriptライブラリとシームレスに連携できる。型定義ファイル(.d.ts)を使用することで、ライブラリを型安全に利用可能だ。DefinitelyTypedなどの型定義レポジトリにより、多くのライブラリの型定義が提供されている。
【サーバーサイド開発】
Node.jsとの親和性が高く、サーバーサイドでもTypeScriptを活用可能だ。これにより、フロントエンドからバックエンドまでのフルスタック開発が可能になる。
【幅広い開発スキルの習得】
TypeScriptを習得することで、フロントエンドとバックエンドの両方で活躍できるエンジニアになれる。これは、高い年収を得るチャンスにつながる。
TypeScriptで作れるもの
TypeScriptは、さまざまな種類のソフトウェア開発に適用可能だ。主なものには以下のようなものがある。
【Webアプリケーション】
Angular、React、Vueなどの人気フレームワークやライブラリと組み合わせて、大規模でインタラクティブなUIを構築可能だ。シングルページアプリケーション(SPA)の開発に適している。
【モバイルアプリケーション】
React NativeやIonicなどのフレームワークと連携して、クロスプラットフォームなモバイルアプリを開発可能だ。iOSとAndroidの両方に対応するアプリを単一のコードベースで開発できる。
【デスクトップアプリケーション】
ElectronなどのフレームワークとTypeScriptを組み合わせることで、デスクトップアプリケーションを開発可能だ。
【サーバーサイドアプリケーション】
Express、NestJS、TypeORMなどのフレームワークを使用して、スケーラブルで保守性の高いサーバーサイドアプリケーションを構築可能だ。APIの開発、データベースとの連携、認証機能の実装などが行える。
【その他】
CLIツール、ユーティリティライブラリ、VSCodeの拡張機能など、TypeScriptの活用領域は広く、さまざまな種類のソフトウェア開発に適用可能だ。TypeScriptのスキルを磨くことで、高い年収を得るチャンスにつながる。
TypeScriptのフレームワーク
TypeScriptには様々なフレームワークが存在し、用途に応じて選択できる。主要なフロントエンド開発フレームワークは以下の通りだ。
【Angular】
Google製のTypeScriptベースのフレームワーク。依存性の注入、コンポーネントベースのアーキテクチャ、リアクティブプログラミングなどの機能を提供。大規模なエンタープライズアプリケーションの開発に適している。
【React】
FacebookのJavaScriptライブラリ。TypeScriptと併用することで型安全なコンポーネントを構築可能だ。仮想DOMによる高速なレンダリングが特徴。大規模なアプリケーション開発に適している。
【Vue】
軽量かつ高性能なJavaScriptフレームワーク。TypeScriptを使用可能。Vue 3ではTypeScriptのサポートが強化され、クラスベースのコンポーネントが導入された。学習曲線がゆるやかで、小〜中規模のアプリケーション開発に適している。
バックエンド開発では以下のフレームワークが人気だ。
【NestJS】
Angular風の設計思想を取り入れた、人気のTypeScriptフレームワーク。依存性の注入、デコレータ、モジュールなどの機能を提供。Express、TypeORMとも連携しやすく、開発の生産性を向上。スケーラブルで保守性の高いサーバーサイドアプリケーションの構築に適している。
その他、Ionic(モバイルアプリケーション開発)、React Native(モバイルアプリケーション開発)、Electron(デスクトップアプリケーション開発)など、様々な用途のフレームワークがTypeScriptをサポートしている。これらのフレームワークを習得することで、TypeScriptの需要が高まり、年収アップにつながる可能性がある。
※続きは以下のリンクから全文を読むことができる。(文字数制限のため)
【2024年】TypeScriptエンジニア平均年収、案件数|フリーランス副業調査
<調査対象>
SOKUDANに掲載された求人案件(一部抜粋)の単価と稼働時間から平均時給を計算し、その平均時給から1日8時間、月21日稼働で想定月収と想定年収を試算した。
・対象期間
2019年7月1月~2024年1月2日
・対象案件数
2,289件 ※一部抜粋
出典元:SOKUDAN Magazine
構成/こじへい