米国上場企業VSシリーズ「カジノ企業」
カジノと聞いて連想するものはなんでしょうか。
豪華な雰囲気や刺激的なギャンブルやエンターテインメントなどを思い浮かべるかもしれません。
米国の主要証券取引所に上場するカジノリゾート企業の中でも、特にメルコ・リゾーツ&エンタテイメントとラスベガス・サンズは高い収益を誇る代表的な企業です。
これらの企業はどのような特徴を持ち、どのような戦略を展開しているのでしょうか。
そこで今回の米国上場企業VSシリーズは「カジノ企業」について解説していきます。
メルコ・リゾーツ&エンタテイメント(MLCO)
【概要とビジネスモデル】
メルコ・リゾーツ&エンタテイメントは、マカオとフィリピンにおいてラグジュアリーなカジノリゾートを運営しています。特にマカオのシティ・オブ・ドリームズやスタジオ・シティ、アルティラマカオは、観光客に高級感あふれる体験を提供することを重視しています。これにより訪問者に特別な感覚を提供し、リピーターの獲得に努めています。
そのほかにもマニラでホテル運営をしています。
【業績と成長戦略】
メルコはアジア市場に強いプレゼンスを持ち、マカオが拠点であることから特に中国本土からの観光客に依存しています。そのため、中国の経済状況や観光政策に大きく影響される傾向があります。近年、メルコは日本市場への参入を模索しており、これが実現すれば新たな成長ドライバーとなる可能性があります。またフィリピン市場の拡大にも力を入れており、地域全体でのプレゼンス強化を図っています。
【財務状況】
メルコの財務状況は堅調ですが、競争激しい市場での高額な開発費用とコロナ禍は観光客減少の影響が見られました。しかし今後はマカオとフィリピン市場における更なる成長が期待されており、中長期的な成長見通しはポジティブです。加えてリスクマネジメント戦略を強化し、将来的な不確実性に対する対応策を講じています。
売上高推移は下記の通りです。
・2023年度の売上高(単位:百万ドル)1,349,98
・2024年度の売上高予想(単位:百万ドル)4,670,94