●「OSHI3」における課題と解決策
寺村氏:先述の第一弾コンテンツは、リリース時にApp Store及びGoogle Playストア共に、無料ゲームダウンロードランキング1位を獲得し、日本のブロックチェーンゲームのトップクラスの実績を築きました。
OSHI3では、推し活ができる場をあらゆるデジタルコンテンツに広げ、ユーザーに楽しんでほしいと考えています。課題としては、我々はゲーム会社であるためゲーム開発には自社の強みを発揮できる一方で、その他のコンテンツにおいては知見や実績が必ずしも十分とは言えません。
この課題を解決するために、ゲーム以外の領域での有力企業とパートナーシップを組み、コンソーシアムとしてプロジェクトを推進する必要があると考えています。今は特に、生成AIやライブ配信などとの親和性が高いため、これらに精通している企業様の協力を積極的に求めています。
ブロックチェーンは基盤技術なので、業種業界を越えた連携がしやすいことから、その特徴を存分に活かしたいですね。
「OSHI3」への意気込み
――「OSHI3」への意気込みをお聞かせください。
寺村氏:OSHI3は「Create a new OSHI world」をミッションに掲げており、世界中のファンが「一歩先の推し活体験」を共有できるボーダーレスなトークン経済圏の構築を目指しています。
最先端のテクノロジーを駆使して、デジタル領域での推し活を新たな次元に進化させ、ファンがもっと夢中になれる独自のエンターテインメント空間を生み出すことで、国内外問わず、すべての人に「至極のトキメキ」を届けていきたいです。
――新しい推し活の形やゲーマーにとっての新しい経済圏が生まれようとしている。これからますますWeb3をはじめとした世界の認知度が向上していくにつれて、さらにその価値が高まっていくだろう。
【取材協力】
寺村 康氏
株式会社gumi Head of Blockchain Business
日本政策投資銀行にて国内外の大手法人向け融資業務や債権管理業務に従事した後、2018年4月にgumiへ入社し、現在はブロックチェーン事業の責任者。
「OSHI3」
「Digital Space Conference 2024」実施レポート
文/石原亜香利