2024年2月22日に開催された一般社団法人日本デジタル空間経済連盟主催の「Digital Space Conference 2024」で行われたセッションのうち、新たな経済圏による広がる「推し活」の実現を図るWeb3プロジェクト「OSHI3(オシスリー)」の紹介が株式会社gumiによって行われた。
果たして、どんなプロジェクトなのか?ゲームはもちろん、推し活や暗号資産(仮想通貨)に興味のある人は、ハマる要素があるかもしれない。ぜひ押さえておきたい。
「Digital Space Conference 2024」が開催
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟は、2024年2月22日に大規模カンファレンスイベント「Digital Space Conference 2024」を都内で開催した。
開催目的は、デジタル空間の可能性の大きさを伝え、経済活動の活性化を図ることにある。
2023年2月に実施した同イベントから大幅にバージョンアップ。2024年はメタバースに限らず、Web3や生成AIといったデジタル空間を活性化させる要素に講演テーマを広げた。同時に、実際にデジタル空間を見たり、触れたりことができる展示・商談ブースも設けた。
各講演は、「リアルとバーチャルが融合した新たな世界へ」をテーマに実施された。連盟セッションは4つ、スポンサーセッションは5つ開催。
連盟セッションの「インダストリアルメタバースの現在と未来」では、NVIDIA エンタープライズマーケティングや日立製作所、日本デジタル空間経済連盟が参加。インダストリアルメタバース、つまり産業のデジタル化に向けて、生成AIを含めた取り組みが紹介された。
メタバースというインターフェースに生成AIを組み合わせることで、仕事の効率化と仮想的な3Dでの視覚化などが可能になるという。今後のインダストリアルメタバースの可能性が語られた。
スポンサーセッションでは、電通グループ横断組織「XRX STUDIO」やイオンモールなどが登壇し、盛り上がりを見せた。
「OSHI活、はじめました」
スポンサーセッションの中でも、ひときわ盛り上がっていたのが、株式会社gumiによる「OSHI活、はじめました」だ。「OSHI3(オシスリー)」という新しいプロジェクトの発表を行った。
Head of Blockchain Businessを務める寺村康氏は、OSHI3について「推し活×Web3」により、OSHIトークンを軸にした新しい経済圏を構築するプロジェクトだと語った。ブロックチェーン技術とコンテンツプラットフォームとしてのゲームなどを組み合わせて展開する。同社はもともと「ファントム オブ キル」や「誰ガ為のアルケミスト」といったオリジナルモバイルゲームを開発し、ヒットを飛ばしている。
この新しいプロジェクトについて、寺村氏にインタビューを行った。
――OSHI3では、ゲーム領域においてトークンを中心とした新しい経済圏を構築することで、ユーザーがゲームコンテンツ横断的な経済活動を取れるようになると知りました。ユーザーにとってどんなメリットがありますか?
寺村氏:ブロックチェーンは「デジタルデータに資産価値」をもたらす技術であり、ゲーム等のコンテンツに紐づくトークン(*1)やNFT(*2)がユーザーの資産になります。そのため、そのトークンやNFTが他のコンテンツでも使えるようになることで、例えばある一つのコンテンツに費やしてきたお金や時間が無に帰すようなことがなくなります。消費行動だったゲームへの課金が、資産投資に変わるわけです。
また、OSHI3では「OSHI」というトークンを中心とした経済圏を作ることを目指しており、OSHIを活用して推し活をする人が増え、経済圏が大きくなると、保有しているOSHIの市場価値が向上し、それに応じて値上がり収益を得ることもできます。
つまり、従来のオンラインゲームであれば、ゲームのサービスが終了してしまうとゲーム内のアイテムや通貨はそれ以降、使えなくなりますが、トークンやNFTであればそれを他のコンテンツにも流用できつつ、経済圏が拡大すればトークン価値向上のメリットも享受することが可能になります。
*1 トークン:ブロックチェーン技術を利用して発行された暗号資産。ここでは仮想通貨も同義で用いている。
*2 NFT:「非代替性トークン」を意味する「Non-Fungible Token」の略。複製が容易だったデジタルデータを、ブロックチェーン技術を活用することで唯一性の証明が可能になる。