2.パナソニック エレクトリックワークス社の「あかりのエコ教室」で省エネなどを学ぶ
パナソニックの中でも、電気設備の分野で住宅からオフィス、ホテル、商業施設まで広く事業を展開するエレクトリックワークス社は、全国各地の自治体の環境部門から要請を受け、環境教育メニューを提供している。
「あかり」や「太陽光」を題材に2つのプログラムを用意。実験を通じて省エネなどの理解を深める。
「あかりのエコ教室」では家庭で使われる照明ランプに関する寿命や省エネ、エコ意識を学ぶ。「自然エネルギーの活用(創・蓄・省)教室」では太陽光発電に加えて、蓄電池についても交えてつくった電気をためて、賢く使う方法を学ぶ。
同社で環境教育の啓発活動を担当するCSセンター サポート推進部 エリアコンタクト推進課課長 米田幸司氏は、次のように解説する。
「社会課題である地球温暖化対策、脱炭素・ゼロカーボンに対する自治体の取り組みに呼応し、環境教育を切り口に、自治体の環境行政部門を通じて出前授業や親子講座、工作教室などの啓発活動に取り組んでいます。現在、環境行政部門を中心に全国約50自治体でご採用いただきました」
●「新しい学び」となるポイント
「脱炭素、自然エネルギー、エネルギーの創蓄省を訴求ポイントとしています。環境やエネルギーというむずかしいテーマを身近な生活シーンでイメージし、将来の地球環境のために今できることを学び、気付き、実践に移せるようにしています」
●得られた学びと感想
実際に出前授業や親子教室に参加した子どもたちからは、次のような声が挙がっているという。
「親子でエネルギーや地球環境について学ぶことができて良かった」
「電気をつくるのはたいへんだったので電気は大事に使おうと思った」
「将来の地球のために今できることをしようと思った」
「意外とムダなエネルギーを使っていることがわかった」
●今後の展望
今後は、どのような啓発活動を展開する予定だろうか。
「今後は学校の領域を超えて、自治体が主催する環境イベントなどの幅広い層の市民の参加が見込める場面でも展開していきたいと思います。ファミリーイベントなどでは、親子で一緒に学び、考える機会を提供することで、子どもだけでなく大人も含めて脱炭素への取り組みや省エネの啓発に努めていきたいと考えています」
「エネルギー体験展示~手回し発電機で鉄道模型を動かそう!」の様子
「エネルギー体験展示~手回し発電機で鉄道模型を動かそう!」の様子
省エネや太陽光発電などの自然エネルギーの活用は、限りある資源やエネルギーを大切に使う意識につながる。実験を通じて普段の授業では得られない学びにつながっているようだ。