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「甘えん坊」と聞くと、皆さんはどのようなイメージを持つでしょうか?
子どもや、ペットが甘えてくることはかわいいですが、大人になっても「甘えん坊」と思われる人にはちょっと困った特徴もあります。
本記事では、甘えん坊の意味や特徴について、そして甘えん坊になってしまう原因やその対処法を解説していきます。
「甘えん坊」とは?
はじめに、「甘えん坊」という言葉の意味を見ていきましょう。
小学館のデジタル大辞泉によると、
よく甘える子供。また、他人に甘える気持ちの強い人。甘ったれ。あまえんぼ。
と記載されています。
「坊」という言葉がついているように、子供に対して使われることが多い言葉となります。
大人に使われる場合には、「他人に甘える気持ちの強い人。甘ったれ。」とあるように、あまりいい意味で使われることは少ないようです。
大人の「甘えん坊」の特徴は?
次に、他人に甘える気持ちが強いという大人の甘えん坊の特徴を見ていきましょう。言葉の意味でにもあったよう、少し困った特徴がありますので、周囲の人間関係に照らし合わせることはもちろん、自分の特徴に当てはまっているかもぜひチェックしてみてください。
1.マイペース
マイペースとは、周囲に合わせることなく自分のペースを守る性格を意味します。他人に左右されないといったポジティブな要素もあれば、自分勝手や他人に合わせることができないといった、マイナスな要素も含みます。
マイペースな人に甘えん坊な人が多い理由は、自分の甘えたいという欲求を隠すことなく最優先にしてしまうからです。大人になれば、周囲の空気を読んで甘えることを控えることもありますが、マイペースな人はそのようなことをしないことのほうが多いでしょう。なので、甘えている部分がより顕著になってしまっている可能性があります。
2.寂しがり屋
甘えん坊な人は寂しがり屋であるという特徴もあります。
甘えることとは、自ら好意を示してその相手にかわいがってもらったり、構ってもらおうとする行為を指します。その相手に構ってもらうことで寂しいという気持ちを解消しようとしているのです。
3.独占欲が強い
先ほども説明しましたが、甘えるということはその相手に好意を示して構ってもらうことになります。つまり、その相手の気持ちや行動を独り占めしようとしている行動となります。
周囲を気にすることなく甘えてくるタイプは、より独占欲が強いと言えるでしょう。
4.依存心が強い
甘えん坊な人は、相手に頼る傾向があります。依存心が強い人は自分で自分のことを決めることが苦手です。判断が必要なものなどが発生したときにはすぐに誰かを頼ろうとするので、その姿が甘えん坊に見えてしまっているのかもしれません。
また、この特徴は恋人や家族などより親しい相手に出やすくなります。
甘えん坊になってしまう原因、対処法
大人で甘えん坊になってしまうのには原因があります。ここでは原因を取り上げ、原因別の対処法をご紹介します。
1.心が疲れている
仕事や人間関係に疲れたとき、人は信頼している相手に癒してもらいたいと考えます。癒してもらいたいという気持ちが、甘えん坊と言われる行動に出てしまっている場合には、相手に頼るという甘え方ではなく、スキンシップを多く取り入れてみてください。
親しい相手とのスキンシップでは、“愛情ホルモン”とも呼ばれるオキシトシンという脳内物質が分泌されます。このオキシトシンには、ストレスを軽減したり、安心感を生み出し、幸福感を高める効果があると言われています。心が癒されれば甘えたいという気持ちは解消されるはずです。
2.自分に自信がない
独占欲や依存心から甘えん坊になってしまう原因には、自信のなさが関係しています。自分自身で自分の価値を認められないので、他人からの評価を求めてしまったり、他の人に取られないように相手を独占しようとしてしまっているのです。
自分に自信がない場合の対処法は、自分ができるものに注目するようにすることです。
自信がない人は自分ができることよりもできないことに注目しがちです。それを変えてください。例えば、仕事が遅いことを短所だと思っているなら、それは物事を慎重に取り組むことができると長所に注目してみましょう。これだけしかできていない、ではなく、こんなにできていると考えてみてください。できていることに注目することは自分に自信を持つことにつながります。
3.特定の相手に対して不安を抱えている
特定の相手に対してだけ甘えてしまう人は、その相手に不安を感じている可能性があります。これは親に対して構ってほしいがために子どもが駄々をこねたり、わがままに振舞うことと同じです。甘えることで相手に注目されたい、独占したいという気持ちの裏には、その相手への愛情に対する不安があるのです。
不安に対する解消方法は、1.でご紹介したスキンシップもそうですが、言葉での愛情表現を欠かさないことです。お互いの小さな欲求から満たしていきましょう。一方通行ではなく、お互いにすることでより愛情を確認し合うことができます。
文・構成/藤野綾子