スポットワーク仲介サービス登録者が、この1年で500万人以上増加
内閣府が2,023年11月から12月に行った世論調査(※)によると、「自分の暮らしに経済的なゆとりがなく、将来への見通しが持てない」と考えている人が63.2%いることがわかった。そんな不満や不安を反映し、すきま時間を利用した副業を持つ人が急増している。
副業というと、クラウドソーシングのような業務委託契約を結ぶ働き方をイメージする人が多いが、今増えているのは、単発・短時間の雇用契約による「スポットワーク」だ。一般社団法人スポットワーク協会によると、スポットワーク仲介サービスの登録者数は、2020年末から2023年5までに約2倍に増加。さらに2023年3月末からの1年間で、約990万人から約1500万人に増えているという
そんな加熱するスポットワーク・ブームの中でも、異例ともいえる伸びを記録しているのが、2024年3月6日に株式会社メルカリ(以下:メルカリ)が1都3県でスタートした「メルカリ ハロ」だ。メルカリの発表によると、「メルカリ ハロ」ではサービス提供開始からの16日間で、サービス登録者数が100万人を、1カ月で250万人を突破。4月16日からは全国展開を開始し、「ドミノ・ピザ」を始めとする全国チェーン店のほか、ローカル企業を含む5万店舗で勤務が可能となるため、さらなる増加が見込まれている。
メルカリアカウント所有者なら、履歴書・面接不要
なぜ、多くのスポットワーク仲介業があるなかで、メルカリ ハロだけがそれほど急激に伸びているのだろうか。
最大の特徴はなんといっても、スポットワークへのハードルの低さ。メルカリの会員数は現在、約2300万人といわれているが、メルカリアカウントを持っていればそれで本人確認が完了しているので、履歴書・面接が不要となる。
必要なのは
・初回の応募前の本人確認
・顔写真の登録
のみなので、5分程度で終了してすぐに応募ができる。応募したら現地に行くだけですぐにスポットワーク開始。
また
・最短1時間から働ける
・給与はメルカリが立て替えるため、メルカリに登録している銀行口座に、最短で即日振り込み
というのも、大きな魅力だろう。
利用者の6割が、スポットワーク初心者
メルカリ ハロ利用者の内訳を見ると、3月に勤務したクルーの62%が、スポットワークを初めて利用する“スポットワーク初心者”。メルカリ ハロを利用して働いた理由を聞いたところ、「元々メルカリを利用していて、登録が簡単だった」「(使いなれている)メルカリのサービスだから安心して使えるため」といった声が多かった。つまり、これまでスポットワークをやったことがなかった人も、アプリにメルカリ ハロの機能が加わったことをきっかけに、スポットワークを始めているのだ。