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滑舌をよくするために簡単にできるトレーニング方法

2024.05.22

会議などで発言すると、よく聞き返されたり、プレゼンテーションで噛んでしまったり、滑舌の悪さに悩んでいる人もいるだろう。

骨格や歯並びなどの影響もあるが、滑舌はトレーニングすることで改善できる。プロに指導を仰ぐ方法もあるが、今回は自分でできるトレーニング方法を紹介する。

滑舌が悪い原因とは

滑舌改善のトレーニングを前に、なぜ滑舌が悪いのか、まずその原因を確認しておこう。

■姿勢が悪い

滑舌と姿勢は関係なさそうに感じるかもしれないが、姿勢は発声に大きく影響する。人が声を発するときは、しっかりと呼吸ができていないと声が小さくなったり、うわずったりしてしまう。

スマホ首と言われるような下を向いて首を前に出す姿勢が多くなると、息をまっすぐ吐きにくい状態になり、声も発しにくくなる。PCに向かう時間が長いと、知らないうちに猫背や巻き肩になっていることもある。見た目だけでなく、呼吸にも影響するため普段から意識したい。

■口をしっかり開いていない

メールなど文書で伝達することが増え、話す機会も減っているうえに、マスク生活が続いた流れで、口をしっかり開けずに話している場合が多い。

声という音を発する出口が動いていなければ、ひとつひとつの言葉がクリアに聞こえなくなる。クッキリと発声するには、口を正しく開ける必要がある。

■早口で話してしまう

緊張して早口になったり、せっかちな性格でいつも急いでいたりすると早口になりがちだ。すると、頭の中では普通に話しているつもりでも、そのスピードに自分の舌や口がついていかず、言葉が聞き取りにくくなってしまう。話すスピードは、緊張する場面だけでなく、クセになっていることもあるため注意したい。

滑舌をよくするトレーニング方法5つ

滑舌をよくする方法はさまざまあるが、自宅で手軽にできる方法を紹介する。継続することが大切なので、取り入れやすいものから試してみよう。

1. 口をしっかり開けて発声練習

滑舌の悪い人は、口の動きが小さい傾向になるため、まずは「あ・え・い・う・え・お・あ・お」と、一音ずつきちんと口を開けて発声練習をすることからスタートしよう。鏡を見ながら行うと、口が開いているかどうかを確認することができる。

このとき、普段話をするとき以上に、しっかり口を開き、声を前に出す意識をして行う。しっかりお腹から息を吐くことを意識し、ア行からワ行まで行う。これは、スポーツをする前に、ストレッチなどのウォーミングアップを行うのと同じで、口の周りの筋肉をほぐすことにもつながる。ワ行まで終わったときに、口が開きやすくなっていることを実感できたら、しっかりストレッチできているということになる。

2. 舌筋のトレーニングを行う

滑舌とは、舌が滑らかに動くこと。それが悪いということは、舌の動きが滑らかでないということになる。そこで、舌の筋肉である舌筋を鍛える必要がある。

鍛えられていると早口言葉でも、そのスピードで舌を動かすことができるが、舌筋が弱い場合、うまく動かせず、舌足らずな話し方になってしまうこともある。解消するために、簡単な舌の筋トレをしてみよう。

・口を閉じ、舌先を上唇と上の歯茎の間に入れる。
・舌先に力を入れ、ゆっくり時計回りに滑らせるようにして3周する。
・逆方向にも、同じく3周する。

舌を1周させるのがむずかしい場合は、上下別々に左右に往復させてもいい。発声練習のように声を出さないため、思いついたときに手軽にできる。

3. 母音だけを発声する練習

母音法トレーニングという、すべての言葉を母音だけに分解して行うトレーニング方法がある。劇団四季でも行われているトレーニングで、セリフを一度、すべて母音で発声し、その後、元の言葉で発声するという方法だ。

例:おはようございます
母音法:おあおうおあいあう

母音がはっきり聞こえるように練習した後で、「おはようございます」と発声することで、歯切れがよく、聞き取りやすい声になる。

あいさつなど、日常使う言葉を母音に換えて練習してみよう。声の大小にかかわらず、相手に伝わりやすくなる。

4. 早口をなおす

話しが苦手だったり、滑舌が悪いと感じていたりすると、無意識のうちに話を早く終わらせようと早口になりがちだ。もともと滑舌が悪いのに、早く話そうとすると、ますます何を言っているのか聞き取りにくくなってしまう。

まずは、ゆっくり話すことを意識しよう。ゆっくりと言われてもイメージできない場合は、1分間に300文字を読むくらいのスピードを確認してみよう。プレゼン資料などから300文字を抜き出し、時間を計りながら話してみよう。

5. 早口言葉を練習しよう

早口をなおすことを推奨したのに、早口言葉とはなぜと思われるかもしれないが、早口言葉はアナウンサーや声優など、プロを目指す多くの人たちが滑舌トレーニングとして取り入れている。

人と話すときは、相手に伝わるように話す必要があるが、いざ早口で話さなければいけないときにも、滑舌よく発声できるように行うトレーニングだ。母音法トレーニングで行ったように、しっかり母音を発生することを意識し、滑らかにはっきりと口に出せるように練習する。実際に、早口言葉を練習してみよう。

〈早口言葉の例〉
・生麦生米生卵(なまむぎ なまごめ なまたまご)
・東京特許許可局(とうきょう とっきょ きょかきょく)

多くの人が一度は試したことがある早口言葉の代表例だが、きちんと発声しようすると噛んでしまう人も多いのではないだろうか。また、より長い早口言葉を練習したいなら、歌舞伎にも登場する「外郎売」を練習するのもいいだろう。

こちらも話す仕事のプロを目指す人たちの教材として活用されている。物語を追いながら早口言葉を練習できるため、気分が変わるのでおススメだ。

滑舌が改善されると、話の内容が伝わりやすくなるだけでなく、自信をもって話せるようになる。

明るく、はきはきと話しをすることで周囲の人たちに好印象を与え、コミュニケーションもスムーズになり、交友の場が広がるかもしれない。

一朝一夕にはいかないが、滑舌を改善したいのであれば、隙間時間に紹介したトレーニングを試してもらいたい。

文/林ゆり

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