排他的の反対表現
排他的の反対表現には、「協調的」「融和的」「包括的」などが挙げられます。それぞれの意味を解説します。
■協調的
協調的とは、互いに協力し合うことを表す言葉です。仲間内で協力し合うというよりも、利害や立場などの異なる者同士が協力し合うというニュアンスがあります。
部外者を退けて、受け入れない排他的とは反対の意味の言葉といえるでしょう。「協調的な進め方」といった使い方をします。
■融和的
融和的はとけ込んで調和することや、打ち解けて互いに親しくなることを表現する際に使う言葉です。「融和的な姿勢」などと使います。
■包括的
包括的とは、すべてをひっくるめているさまを表す言葉です。「総合的」や、「総括的」と言い換えることも可能です。「包括的な調査」や「包括的な理解」のように使います。
排他的の意味を理解して使いこなそう
排他的とは、自分の仲間以外を退けて拒絶し、受け入れないことを表す言葉です。人の性格や国や組織の性質を表現する言葉としても使われます。
排他的という言葉を使った用語には、「排他的経済水域」や「排他的論理和」などがあります。排他的経済水域とは、沿岸国が天然資源の調査・開発や、漁業活動の管理などの権利を認められた水域のことです。
排他的論理和とは、論理演算の1つで、2つのうち1つのみが正しいケースのみを真とみなす演算のことです。
排他的と同じような意味を持つ類似表現には、「閉鎖的」「独占的」「不寛容」などが挙げられます。細かいニュアンスは異なるものの、排他的と同様に、外部の者を受け入れないという点が共通しているといえるでしょう。
一方、反対表現には、「協調的」「融和的」「包括的」などがあります。これらの言葉は、排他的とは異なり、基本的にポジティブな意味で使われます。
この機会に、排他的の言葉の意味や排他的を用いた用語、類似表現・反対表現などを理解しましょう。これらを使いこなせるようになれば、大幅な語彙力のアップにつながります。
構成/橘 真咲