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知っているようで知らない「カオス」の語源とビジネスシーンで使う時の注意点

2024.09.25

SNSをはじめとしたネットで、「カオス」という言葉を見たことがあるはずだ。ただ、真の意味は理解されていないパターンも散見される。使用についても、ビジネスシーンでは不向きな側面を持つが、やはり詳細を把握しておくことも重要といえるだろう。

本記事では「カオス」の意味と語源から、使用における注意点や類義語・対義語までを解説していく。例文も紹介し、誤った使い方をしないための把握になるので、ぜひ最後までご覧になってほしい。

よく耳にする「カオス」とは?

■意味

「カオス」の意味を辞書で引くと、意味は以下の通りになる。

カオスとは、英語(chaos)で「混沌」や「無秩序」といった意味である。

引用:実用日本語表現辞典

まず「混沌(こんとん)」は、物事が無秩序でまとまりがない状態を示す。また「混沌」の「沌」だが、万物が成立する前の物のけじめがつかない状態を指している。

そして、いろいろな要素が入り混じって一貫性がない、ごちゃごちゃとした様相も「カオス」の意味合いだ。

■「カオス」の語源

「カオス」は、ギリシャ人が考えたギリシア語の「χάος(カオス)」が語源だ。宇宙が成立する以前の、秩序のない状態について語られていたとされている。

ギリシャではなく「ギリシア」という点については、西洋の古典学だと「ギリシア」の表記が慣行となっていたからだ。よって、語源は古代と見て良いだろう。

一方で、英語だと「chaos」の表記になるのも覚えておきたい。実際に日本国内の音楽シーン、J-POPでも「chaos」と歌詞やタイトルに含めて使われることがある。

「カオス」の使い方

「カオス」は、若者同士の私的な会話での使い方が無難といえるだろう。

■若手社員との会話シーンでの例文

「カオス」を用いた、若い世代が会話を交わす際の例文は以下の通り。

・「事務所に戻ると経理の子が泣いていて、部長が慰めている。一方で温厚な係長が激昂していて、本当にカオスな状態だったよ」

若手社員同士ならば、上記のように「カオス」を使っても問題ないだろう。上司に使わないようにさえすれば、問題なく活用していけるはずだ。

■友人との会話シーンでの例文

「カオス」を、友人間でのトークで用いた際の例文は以下の通り。

・「マニアックな層に刺さる脚本家というのは本当だったね。カオスな展開に驚いたよ」

・「掲示板は荒れに荒れていた。荒れるイメージすらないものだから、熱狂ファンやライトファン、全く関係のない属性の人までやってきて大炎上。カオスすぎて見ていられなかった」

ミステリー小説や漫画など、ファンタジーの世界観を持つ作品に対し、感想を言い合う際にも「カオス」は使いやすい。続いてのSNSや掲示板も、会話をはじめ投稿する際にも向いている。

「カオス」を使う際の注意点

「カオス」はビジネスシーンでの安易な使用や、慣れてしまうことへの懸念がある。以下では2例を紹介していくので、早速見ていこう。

■ビジネスシーンでは使用を控えるべき

ビジネスに不向きだという自覚があるなら良いが、気づかぬうちに業務連絡や顧客対応で使ってしまわないよう注意したい。

たとえば、「前年比を見てみても、今年度はカオスだというのが手に取るようにわかります」と言ってしまうと、現場で叱責を受ける可能性がある。

■横文字に慣れることへの懸念

「カオス」は若者言葉としてネットで頻繁に見られる。その結果、日本語で語ればよい言葉まで横文字に変換してしまい、恥をかくことがあるかもしれない。

「カオス」の類義語

「カオス」の類義語を紹介していくので参考にしてみよう。

■シュール

横文字での類義語を使いたい場合は、「シュール」を選ぶと良い。「シュール」は、現実と非現実がミックスされたような状態を意味する言葉である。

横文字文化に慣れ親しんでいる間柄で使うと良い。

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