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2025年卒学生の約半数が「転勤」に否定的、私生活や生活環境を重視する傾向

2024.05.21

2025年卒の選考がもうすぐ本格的に始まる。今年の新卒の就職活動にはどのような傾向があるのだろうか。

就活サイト「ONE CAREER」を運営するワンキャリアは、2025年卒の学生向けに就活に関する調査を実施した。

安定志向よりも上昇志向の学生が多数!一方でワークライフバランスを重視する傾向も

「求める社風」に関する質問では、全体の約6割が「上昇志向に近い」「どちらかというと上昇志向に近い」と回答した。「働きやすさ」を重視する一方で、仕事を通じた成長も求めていることが明らかに。

「ジョブローテーション制についてどう感じるか」と尋ねたところ、「肯定的」が63.6%にのぼった。

また、「肯定的」と回答した理由については、「様々な領域を経験して自分の適性を見極めたい」「様々な業務を経験した方が自己成長につながる」といったコメントが見られ、業務を通じて自分に最適な職種や業務を見定めた上で、多様な経験を通じた成長を期待しているようだ。

「転勤についてどう感じているか」と尋ねたところ、「否定的」という回答が48.1%と全体の約半数を占める結果に。

「否定的」と回答した理由については「生活の方が仕事より大事」「ライフスタイルの変化がストレス」など、私生活を重視する価値観や、生活環境が変わることに対する嫌悪感を抱く声が上がっていた。

「不快な思いをしたインターン」に関する質問では、「つまらなかった」「面白くない」等、コンテンツ内容の不十分さを指摘する声が散見された。

中でも、「複数日程のプログラムであるにもかかわらず、参加者に全てが委ねられていた」等、社員がコンテンツに介在していない上にハードワークを課すようなものであると、企業への印象が低下することが判明。

「不快な思いをした面接」について尋ねたところ、「自分を理解しようとしてくれている姿勢を感じられなかった」「自分のガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を否定された」等のコメントが挙げられていた。

いずれも発言内容のみならず、口調・表情等から受けた感想であるため、面接官の発言内容・口調・表情等には十分な配慮が必要であると考えられる。

■株式会社ワンキャリア キャリアアドバイザー 小林 直樹氏からのコメント

今回の調査では、2025年卒学生の「価値観」をレポートいたしました。調査結果の中で、「上昇志向」と「転勤に否定的」という傾向が見られました。

「不安定な世の中」が常態であるZ世代においては、「20代のうちにスキルを身につけるべく、仕事に注力したい」という、まさに上昇志向的な考えを持つ方が多いです。

そのための手段として、ジョブローテーションに肯定的な学生が多いのも、自分の適性を見極めるニーズが高いためであると言えるでしょう。

上昇志向を持つ一方で、「仕事に人生を振り回されたくない」という声もよく聞きます。「仕事は人生の一部分に過ぎない」という価値観を持つため、転勤等の変数を極力排除したいニーズは根強いようです。

調査概要
調査名:[25卒]就職活動に関するアンケート
調査期間:2024年2月17日~25日
調査機関(調査主体):株式会社ワンキャリア
調査対象:2025年卒の大学生
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:428
出典元:ワンキャリア調べ

関連情報
https://service.onecareercloud.jp/data/Investigationreport_202404

構成/Ara

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