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マイルストーンは、プロジェクトなどにおける「中間目標地点」の意味を持つことから、ビジネスシーンでよく使われている。また、会議などの場面では「ガントチャート」や「スケジュール」の言葉とともに使われることも多く、違いが良く分かっていない人もいるだろう。
本記事では、マイルストーンの正しい意味や、マイルストーンと間違いやすい言葉などをわかりやすく解説する。マイルストーンの書き方にも触れているので、日常業務の参考にしてみよう。
マイルストーンとは
冒頭では、マイルストーンについて「中間目標地点」であると簡単に説明したが、もう少し具体的な意味や使い方を知っておこう。ここでは、マイルストーンの意味や、マイストーンを設定するメリットや英語の例文なども解説する。
■マイルストーンの意味と使い方
マイルストーンとは、距離の意味を持つ「mile(マイル)」と、石の意味を持つ「stone(ストーン)」を組み合わせた英語だ。
ビジネスにおける「マイルストーン」は、プロジェクトや業務を完遂するための中間目標地点を指す。例えば「テスト」「評価」「リリース」などの重要なアクションをマイルストーンとして設定することで、計画通りに進めることや、適切なタイミングでの振り返りに役立てられる。なお、マイルストーンの類義語には「中間目標」「ターニングポイント」「ポイント」などが挙げられる。
マイルストーンの言葉を使う場合、「マイルストーンを設定する」の言い方の他に「マイルストーンを置く」といった言い方をする人もいるが、話し言葉としては間違っていない。
■マイルストーンを設定するメリット
マイルストーンは、年単位の大規模なプロジェクトなどで特に活躍する。いくつかのマイルストーンをあらかじめ設定しておくことで、計画通りにタスクを進めたり、マイルストーンごとに振り返ったりしやすくなる。
また、進捗状況が明確になるため、メンバー間でもモチベーションが保ちやすいなど、マイルストーンを設定するメリットは多い。
■マイルストンとマイルストーンはどっちが正しい?
石の意味を持つ「stone(ストーン)」が語源に含まれていることから、「マイルストーン」の言い方が正しい。日本語の場合「マイルストン」と発しても多くのケースでは伝わるが、英語の場合は「milestone」と正しく発音しなければ、伝わらない可能性がある。
■マイルストーンの英語と例文
マイルストーンは英語が語源のため「milestone」の単語がそのまま使われる。設置する、設定するの意味を持つ「set」と組み合わせて使おう。例文は以下の通り。
・Set a milestone for a new business.
(新規事業のマイルストーンを設定する)
・It is a big project, so it is better to set milestones for it.
(大きなプロジェクトなので、マイルストーンを設定したほうが良いでしょう)
マイルストーンと間違いやすい言葉
マイルストーンと間違いやすい言葉を3つほど紹介する。「マイルストーン」の言葉を使う場面で併用されやすいため、覚えておくと良いだろう。
■スケジュール
スケジュールは「予定(表)」「日程(表)」を意味する。スケジュール表にマイルストーンを設定することをイメージすると、マイルストーンとの違いがわかりやすいだろう。
長期的なプロジェクトの場合、スケジュール表にマイルストーンを設定しておくことで、よりプロジェクトの管理がしやすくなる。
■ガントチャート
ガントチャートとは、縦軸にタスクや担当者などといった項目を記し、横軸に日付や進捗状況を記したグラフのこと。スケジュール表の一つに分類される。視覚的に進捗状況を把握しやすく、マイルストーンと組み合わせて使われることも多い。
■フェーズ
フェーズとは「段階」「局面」を意味する。「次のフェーズに入ったら」「第1フェーズが終了したので…」など、プロジェクトのある段階を指す場合に使われることが多い。
マイルストーンの書き方
マイルストーンの意味や使い方がわかると、次はどのようにマイルストーンを書くのか、管理するのかが気になるところ。ここでは、よく利用されているマイルストーンの書き方を2パターンほど紹介する。
■マイルストーンのテンプレートを探す
ビジネスで使う機会の多いExcelやPowerPointだが、実はこれらのアプリケーションにはマイルストーンの設定に適したテンプレートがある。
例えばExcelの場合は、アプリケーションを起動した際、「新規」の項目内にあるテンプレートの検索窓に「マイルストーン」と入力して検索すると見つけられる。また、Googleのスプレッドシートには「ガントチャート」のテンプレートがあるため、ガントチャートのシートにマイルストーンを表記するのもおすすめだ。
■ビジネスツールを導入する
プロジェクトやタスクを管理するためのツールを導入することで、マイルストーンを管理する方法もある。Excelなどのビジネスツールもタスクやスケジュールの管理に使えるが、目的に特化したツールのほうが、より使いやすく感じられることもあるだろう。
Excelなどの汎用的なビジネスツールを使いこなすのが難しいと感じる場合は、目的に特化したツールの利用を検討してみると良い。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部