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プライオリティは、物事の「優先度」や「優先順位」を表す言葉で、ビジネスシーンで使われることが多い。一方で、「プライオリティーシート」や「プライオリティパス」など、日常生活でもなんとなく耳にしたことがある人もいるのではないだろうか。
本記事では「プライオリティ」の正しい意味や使い方を解説する。ビジネス用語としての意味だけでなく、日常生活で耳にする「プライオリティ」にも触れているので参考にしてみてほしい。
プライオリティとは
ビジネスシーンや日常生活で、度々耳にすることのある「プライオリティ」の言葉。まずはプライオリティの具体的な意味について理解を深めよう。ここでは、英語の例文も紹介する。
■プライオリティの意味
プライオリティとは、「優先順位」「優先度」「優先権」「優先事項」などを意味する。英語の「priority」に由来し、日本でもそのままの意味で使われている。
ビジネスシーンでは、「優先度」「優先順位」の意味合いで使われることが多く、「プライオリティが高い・低い」など表現される。また、ビジネスにおける入札や交渉などの場面では「優先権」の意味合いで使われることが多い。
■日常生活で耳にする「プライオリティ○○」
プライオリティの言葉は、日常生活でも時々使われる。ここでは、日常生活で耳にすることのある「プライオリティ」をいくつかチェックしておこう。
プライオリティ・パス
世界各国の空港ラウンジを利用できる会員制サービスのこと。会員になることで利用できる空港ラウンジ・サービスの数は、世界各国に1,500箇所以上あるといわれており、飛行機をよく利用するユーザーに人気だ。
プライオリティシート(プライオリティ・シーティング)
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの対象レストランにおいて、事前に利用希望時間を指定できるサービス。待ち時間を短縮し優先的に案内を受けられる。
有名なのはこれらのサービス名称だが、他にも優先的にカスタマーサポートなどを受けられるサービスを「プライオリティサービス」と称して提供している販売企業もある。
■プライオリティの英語と例文
先述した通り、日本で使われる「プライオリティ」は、英語の「priority(プライオリティ)」と同じ意味を持つため、英語でも日本語と同様の使い方をする。「priority」を使った例文をいくつか紹介しよう。
【例文】
・The priority is low.
(優先度が低い)
・Priority will be given to those over 65 years old.
(65歳以上の方々を優先して行います)
・I have to get my priorities straight.
(優先順位をはっきりさせないといけません)
「プライオリティ」の使い方
プライオリティの主な使い方をいくつか紹介する。ビジネスシーンでよく使われることが多いので、参考にしてみよう。
■プライオリティが高い・低い
優先度、あるいは緊急性の高さ、低さを表すときに使われる。
【例文】
・「プライオリティが高い業務から着手する」
・「このタスクはプライオリティが低いため、タスクAが終わってからの対応で問題ない」
■プライオリティを置く
明確な優先順位はないものの、先に対応したいことがある場合に使われることが多い。
【例文】
・「タスクAにプライオリティを置いて対処してほしい」
・「今はこの案件にプライオリティを置こう」
■ファーストプライオリティ
複数ある事柄の中で、もっとも優先して対応すべきことや、緊急性の高い状況に対して使われる。
【例文】
・「一旦この案件はストップして、ファーストプライオリティの案件に取り掛かろう」
・「ファーストプライオリティの仕事を後回しにはできない」
■トッププライオリティ
「最優先」と同じ意味合いで使われる。先述の「ファーストプライオリティ」と混同されがちだが、ファーストプライオリティのほうは、より強く優先的な印象を与えたい時に活用する。
【例文】
・「返品クレームの案件はトッププライオリティで対応する必要がある」
・「明日にでもトッププライオリティの業務を進めよう」
プライオリティの言い換え表現と対義語
プライオリティの言い換え表現や対義語も知っておこう。特に言い換え表現は種類が多いため、いくつか知っておくと、今後役立つことがあるだろう。
■プライオリティを言い換えるには?類義語
プライオリティは「優先順位」「優先度」「優先権」「優先事項」などに言い換えられる。使い方ごとの言い換え表現をいくつかチェックしてみよう。
・プライオリティを置く:優先的に対応する
・プライオリティが高い・低い:優先順位(優先度)が高い・低い
・トッププライオリティ:最優先、先決
・ファーストプライオリティ:第一優先、はじめに対応すべき~
■覚えておくと役立つプライオリティの対義語
プライオリティの対義語は、英語で「posteriority(ポスティアリオリティ)」、日本語で「劣後」となるが、どちらもあまり聞き慣れない人が多いだろう。特に「ポスティアリオリティ」は初めて聞いた人も多いかもしれない。
プライオリティの対義語を用いる場合は、「後回し」などの言葉が使いやすい。また、「プライオリティを置く」の対義語であれば「先延ばしにする」といった言い方もできる。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部