iPhoneなどアップル製品の世界的な価格比較や、中古iPhone・中古iPadの価格比較をサイトで公開しているNukeniでは、11インチ iPad Pro第5世代 (M4)の発売価格を各国アップルストア(オンライン)で調査。結果を図表とグラフにまとめて発表した。
香港 Tsim Sha TsuiのAppleストア
日本の販売価格は世界で6番目に安い
調査の結果、日本の価格の16万8800円は、世界で6番目に安いことがわかった。11インチ iPad Pro 第5世代全体で見ると、日本は6~9番目に安いものの、前世代では4~6番目に位置していたため、わずかに順位が後退している。
最も安い国はアメリカの消費税非課税地域の15万4589円で、日本よりも約1万4千円程安くなっている。最も高い国はブラジルの37万5278円で、日本の倍以上の価格で発売される予定だ。
■日本は世界で3番目に高い値上率
第5世代と、前世代である第4世代の開始価格を比較すると、日本では35%価格が上昇した。
ただし、基準国であるアメリカでも25%価格が上昇しているため、この開始価格の大幅な上昇は円安というよりも、最低ストレージ容量が128GBから256GBに引き上げられた影響が大きいと考えられる。
124%もの値上率を記録したトルコは、長年にわたる自国通貨の下落により、アップル製品の大幅な値上げが続いている。
■日本の11インチ iPad Proは3年で7万円以上価格が上昇
過去3年に発売された11インチ iPad Pro各世代の開始価格を比較すると、日本では7万4千円価格が上昇。本国アメリカでは200ドル(約3万円)の価格上昇となっており、アメリカの倍以上、日本の価格が上昇していることがわかる。
アップル製品の主な価格変動要因は為替と税ですが、日本においてこれらの製品に課された税率が同じであることから、円安が大きな価格上昇を生み出した原因と言えるだろう。
調査概要
調査機関/自社調べ
調査対象モデル/11インチ iPad Pro 第5世代 256GBモデル
調査対象地域/アップルがオンラインで直販を行なっているすべての国。計39の国と地域
調査方法/オンラインの各国アップルストアで価格を取得、当日の為替レートで日本円に変換
調査日/2024年5月8日
引用/Nukeni調べ
構成/清水眞希