トラブルを防ぐためにも、極端に安い価格表記のサイトや広告は怪しむべき!
4月24日には、独立行政法人国民生活センターが「ネットの価格と全然違う!?害虫・害獣駆除のトラブルにご注意-若い年代でトラブル急増中!」というリリースを配信している。
これによると2023年度は前年に比べても害虫・害獣駆除サービス関連の相談が1.5倍も国民生活センターに寄せられていたという。
それだけ大勢が、悪質な業者の被害に遭ったということだろう。
被害に遭った人たちの大半は高齢者……ではなく、10代、20代の若者だったとも指摘されている。
まだあまり社会経験のない層を食い物にしている業者があるということになるので、何とも苦々しい気持ちになってしまう。
国民生活センターは少しでも「おかしい」と思ったら、すぐに家族や知人、消費者ホットライン「188(いやや!)」番に連絡するようにアナウンスしている。
「188」は全国共通の電話番号で、最寄りの市町村・都道府県の消費生活センターを案内してくれるサービスになっている。
既に契約してしまったものの、クーリング・オフができないか質問したい場合などにも頼ると良い。
よく分からない業者による法外な請求を防ぐためにも、最低限の知識で自衛していこう!
現在、インターネットを使っていると得体の知れない業者による、安価を過剰に謳うような広告サイトを見ることは本当に多い。
害虫トラブルなどは往々にして緊急事態に当てはまる状況なので、スマホで検索してすぐに表示される、とにかく安くて対応も早い業者に頼りたくなる気持ちも分からないでもない。
ただし、やっぱりそういった業者にはリスクもあると覚えておきたい。
最低限、電話連絡をする前に、その業者名で口コミを検索するぐらいはした方が良い。
この時、業者のサイト内にある口コミは当然アテにならない。口コミが悪ければ連絡は控えるべきで、良い評価の口コミが多いとしても、内容をしっかり読んで自演ではないか判別するのが好ましい。
さらに万全を期すにはSNSでの評価もチェックしたい。
X(旧Twitter)で業者名を検索すると、しばしば対応や料金についての発信を見ることもできる。忌憚ない意見を見ることができるので、冷静に判断できるはずだ。
また、今回は主にゴキブリに対しての対処にやや比重を置いたが、これがハチやアライグマなど、ダイレクトに居住者にとっては害を及ぼしかねない害虫・害獣対策となると、自力で対処するのは難しくなる。
こういった時もネットで上位表示される業者サイトにアクセスすることが過剰請求の呼び水になってしまうことも。
ハチやアライグマとなると自治体を頼るという選択肢も出てくるので、まずお住まいの地域の役所に連絡することをおすすめしたい。
ほとんどの役所は、こうすることで自治体ごとに把握している駆除業者を紹介してくれる。
大抵は環境衛生課に問い合わせるとスムーズに話が進むので、まずはスマホに上位表示される業者を頼るために使うよりも、役所に電話をかけてみよう!
文/松本ミゾレ
【取材協力】
株式会社バリアホーム
「ゴキすぅ~ぽん」商品サイト
【参考】
ライブドアニュース ゴキブリ退治500円のはずが10数万円に…なぜ若い世代に被害急増? 害虫・害獣駆除「ゴキブリ業者」から身を守るには
独立行政法人国民生活センター ネットの価格と全然違う!?害虫・害獣駆除のトラブルにご注意-若い年代でトラブル急増中!