HUAWEI R&D開発センターを見学
まず、開発センターは広いため、電車で移動する。路線が3本ほどあり、路線ごとに電車の色が異なる。
建築されているそれぞれの建物は、パリやロンドンに実際にある建物を再現し、日本人設計士が設計し、2019年に完成した。総建築費は100億元(約2100億円)。
西洋風の建物で、日本にあるビジネスビルとは大きく異なるが、実際に従業員が勤務している。
この建物は図書館で、世界各国の書物が並び、日本語の本もたくさんあった。歴史、建築、生物等様々なジャンルの図書が並び、歴史的に価値のある書物はガラスケースの中に飾られている。
この中は美術館だ。元従業員が描いた作品が飾られており、プロと見間違えるほどのうまさだった。
各国の有名美術品をまねた天井のアーチ。
こちらは2021年に完成した新エリアで、出張者が泊まることができる宿泊施設や従業員の研修を行う施設がある。
出張者、従業員家族が宿泊できるホテルは高級ホテルのようだ。エントランスには、HUAWEIが作ったとされる香水に包まれている。
イノベーションを生み出すには良い環境
HUAWEI R&D開発センターはヨーロッパ調の建物に囲まれ、昼食は中華料理の他に豪華なバイキング形式の和洋折衷のレストランもあり、寿司、フルーツ、ケーキがあり、味もホテル並みのおいしさだった。また、建物の周りは自然にあふれ、森が広がり、大きな湖もあり、丘や木下で休憩をすることができる。また、カフェも多数あり、お店ごとにマカロンやケーキ、パンなど様々なスイーツがあった。
自然豊かな景色に癒され、逆に仕事に戻りたくなくなるような気もしたが、イノベーションを生み出すには良い環境なのかもしれない。
文/大堀貴子