2021年に新エリアが完成した東莞にある「HUAWEI R&D開発センター」に行ってきた。中国の最先端の技術を開発する従業員は、どんな環境で働いているのだろうか。
HUAWEI R&D開発センター
深セン市に本社をもつHUAWEIは、R&D開発センターが隣の市である東莞(DongGuan)市にある。東莞市は、広州と深センの間にあり、どちらの市からも車で2時間程度の立地にある。同社のR&D開発センターは各地にあるが、こちらはディズニーランドのような西洋風の建物が広がり、広さは総面積約126万m²、なんと東京ドーム27個分の広さだ。
これまで、HUAWEIのようなIT企業は深センを中心に、車などの製造業は広州を中心に発達してきたが、深センと広州はともに物価が著しく上昇し、特に不動産価格の上昇は目覚ましく、購入価格や家賃が高すぎる状況だ。そこで、今注目されているのがこの東莞市だ。広州市、深セン市に挟まれており、港も近く、香港にも近い。そして、まだ未開発の地域が多く、それほど物価も上がっていない。HUAWEIのR&D開発センターがある場所も周りは森に囲まれており、まだまだ土地を広げることも可能に見えた。開発センターの近くには従業員が住めるマンションが立ち並んでおり、深センや広州に比べると家賃もそこまで高くなさそうである。
HUAWEIのR&D開発センターは、土日にファミリーデーを設け、土日に従業員の家族を招待している。見学させてもらったのはちょうどその日であり、従業員やその家族でにぎわっており、写真を撮ったり、食事を楽しんだりと、みんな思い思いに楽しんでいた。