2)スマホ画像処理による検品DX「MoMaVi(モマビ)」
株式会社マーストーケンソリューションの「MoMaVi」は、従来、人の目でチェックしていた製品の部品や品質の検品を、スマホ撮影と画像処理で自動確認できる検品DXを実現するソリューションだ。
このソリューションはどんな課題を解決するのか、またDXに寄与するポイントや今後の展望を同社の販売促進担当 水野達也氏は次のように解説する。
●解決する現場課題
「MoMaViでは、部品取り付けの正誤判定など必要なものが正しく有るかを確認する『有無検査』や、決められた個数の部品や製品があることを確認する『数量カウント検査』、部品や製品や印字が決められた場所に正しく収まっているかを確認する『パターンマッチング検査』などの画像検査が可能です。自動化によって手間を削減し、人為的なミスや検査品質のブレを防ぎます。またOCR・バーコードの読み取りに対応しており、ID認証と検査を同時に行いたいさまざまなニーズに対応します」
●DXに寄与するポイント
「一般的に画像処理システムは導入コストがかかるものですが、MoMaViはAndroidスマートフォン上で動作する軽量なソフトウェアのため、高価なハードウェアを必要とせずに最
小構成での画像検査システム導入を可能にします。導入コストが障壁となっていた企業や、まずは試してみたいという企業の画像検査システム導入を後押しします」
●今後の展望
「MoMaViを皮切りに『手軽に導入が可能なビジョンシステム』をコンセプトとして、さまざまな製品をシリーズ化していきます。ネットワークやクラウドに依存せず、エッジでAI処理を可能とするエッジAIカメラや、適宜カメラを選択してPCで使えるWindows版、サーバー版などをリリース予定。シリーズラインナップから用途に応じて最適な機器構成を選択することができ、画像検査DXのスモールスタートを可能にします」