この日最大の38cmをGET!
さて1時過ぎ、オキアミを針に刺そうとすると刺しづらい。「旨〆ソルト」パワーで固くなりすぎたのだ。今までは身がしっかりしているのだからと、気にしなかった。だがこの日は、クーラーにまだまだオキアミがたくさんあるのだから、固すぎるオキアミはやめてフレッシュなオキアミを使おうと思い立った。
すると効果覿面、赤甘鯛4連釣の入れ食いタイムに突入、その3尾目はこの日最大の38cmだ。
そして納竿タイムになるが、船長が釣果ゼロの岡野さんを気遣って5分間延長。すると岡野さん、見事に(?)小型を仕留めた。僕もその恩恵で1尾追加。合計9尾はこの日の竿頭だ。正林さんも船最大の39cmを含む9尾。僕と正林さん、釣果は共に9尾とイーブン、最大サイズは39cm vs 38cmで正林さん、そして竿は2本vs1本となると、果たして勝者はどちらか? 僕としては白甘鯛は釣ったし、イカタンは効果ありと確信したし、勝ちは正林さんに譲ってもいい。
余談ながら岡野さんに赤甘鯛3尾をお裾分けすると、正林さんは何を思ったのか9尾(白甘鯛1尾含む)全てを岡野さんに献上。岡野さんは大漁と相なった。
釣果は刺身、塩焼き、炊き込みご飯、お吸い物とあれこれ楽しんだが、最大の目的は赤白甘鯛の食べ比べ。同じくらいのサイズをポアレにして試した。白甘鯛は淡白で上品、ふわふわと柔らかい。赤甘鯛は相対的に味があり、ねっとりと柔らかい。ポアレなら、赤甘鯛に軍配をあげる。とはいえ釣りたての魚の醍醐味は刺身だ。特に甘鯛は一晩経つと身が緩んでしまい、刺身はその日に限る。今回は38cmを刺身で食べたが、生来の身の柔らかさが嘘のようなプリプリ感が絶妙だった。そろそろ甘鯛釣りシーズンは終わるが、秋からの次期シーズンは良型赤白甘鯛、刺身食べ比べをしてご報告したい。
文/斎藤好一