おすすめの筋トレ方法と具体的な例
以下は、男性更年期障害を持つ中年男性に推奨される筋トレ方法です。
•ウェイトトレーニング
バーベルやダンベルを使った基本的なリフティング(ベンチプレス、スクワット、デッドリフト)は、大きな筋群を効率的に鍛えることができます。これらの運動は、筋肉量を増加させ、全体的な体力を向上させます。
•ボディウェイトエクササイズ
自体重を利用した運動(プッシュアップ、プランク、腹筋運動)は、器具を必要とせず、自宅で簡単に行えるため、日常的なトレーニングに適しています。
•ストレッチと柔軟性向上のためのエクササイズ
ヨガやピラティスは柔軟性と筋力の両方を向上させることができ、怪我の予防にも役立ちます。
専門家の指導を受けることも重要
適切なトレーニングプログラムとサポートを受けるために、専門家の指導を受けることが推奨されます。パーソナルトレーナーや理学療法士は、個々の健康状態や体力に応じたアドバイスを提供できるため、怪我のリスクを最小化し、運動効果を最大化することが可能です。さらに、適切な食事計画や生活習慣の改善指導も受けることで、全体的な健康維持に役立ちます。
これらの取り組みを組み合わせることで、男性更年期障害の影響を大幅に緩和し、より健康で活動的な毎日を送ることが可能になります。
文/中村有吾
オトコノクリニック院長/なかむら産業医療コンサルティング事務所代表産業医。1989年埼玉県生まれ。筑波大学医学類を卒業し初期研修を終了後、大学病院で医師になるも過酷な労働環境のため体調を崩す。その経験から「健康的に働くことの難しさや大切さ」を再認識するようになり、働く人の健康をサポートする産業医へ転向。2018年には、なかむら産業医療コンサルティング事務所を立ち上げ、これまでに担当した従業員は3000人を超える。また産業医として活動する中で、更年期障害に悩む男性が多いことに気付き、抗加齢医学認定医とテストステロン治療認定医を取得。2023年10月に日本初の男性更年期障害専門クリニック「オトコノクリニック」を開業。