〈公式スピンオフ〉
大人気キャラ、安室透の誰も知らない日常がここに―!
『名探偵コナン ゼロの日常(ティータイム)』
新井隆広 原案協力/青山剛昌
安室透が主人公の公式スピンオフ作品。公安=降谷零、探偵=安室透、黒ずくめの組織=バーボン。3つの顔を持ち、闇と光をまとう男の日常とは……!? 青山剛昌先生・完全監修。(既刊6巻)
降谷零と同期たちの青き日々を描く
『名探偵コナン 警察学校編 Wild Police Story』
原作/青山剛昌 作画/新井隆広
『名探偵コナン』の中でひときわ存在感を放つ5人の警察官。降谷零(安室透)、松田陣平、伊達航、萩原研二、諸伏景光……。警視庁警察学校の同期5人の、正義を胸に駆け抜けた青春時代が描かれる。(上下巻)
新井隆広先生に聞きました!
スピンオフ作品誕生の経緯は?
「当時の少年サンデー編集長に最初期の構想を伺ったのがきっかけです。トリプルフェイスという設定を生かした作品になればスピンオフとして成立するのでは、と。安室さんは誰にもバレてはいけない秘密があるので、ほかのキャラとの駆け引きが生まれます。変身ヒーローが2つの顔だと思えば、3つの顔を持つ安室透がいかに大量の駆け引きを生み出すか。想像するだけでワクワクしましたね」
描く際に気をつけたことは?
「キャラの格を下げないよう、言動に違和感はないか、魅力を損なっていないかなどに気をつけていました。青山先生にチェックしていただいていたので大変心強く、ありがたかったです」
青山先生からのネーム修正には毎回うなったという。
「特に印象に残っているのは6巻の最終ページ。キャラを立たせながらコミカルなオチになり、一気に締まって読みごたえのあるものになりました。1ページの変更でここまで全体の印象が変わるのかと感動しました」
サブキャラを主軸に物語が展開
警視庁公安部の部下・風見、『喫茶ポアロ』の看板娘・梓らが繰り返し登場。「本編の大筋に深く関わらないキャラを主軸にした作品作りを意識しました」と新井先生。登場キャラはプロットやネームで青山先生に確認したという。/『名探偵コナンゼロの日常(ティータイム)』(上)2巻、(下)1巻
取材・文/内野智子