謎の薬・「APTX4869」とは?
黒ずくめの組織を語るうえで欠かせないのが、APTX(アポトキシン)4869という薬品である。シェリーこと宮野志保の両親が研究開発に携わり、その後シェリーが研究を引き継いだ。殺人の実行犯は死体から毒物が検出されない毒薬として認識しているが、まれに死なずに幼児化してしまう効果もある。組織はこの薬を新一に対して使用し、意図せず江戸川コナンという難敵を生み出してしまった。
荒事の実働部隊のリーダー的存在であるジンは、APTX4869を完全犯罪のための毒薬として使用していた。/1巻
灰原哀は最初、コナンに、この薬は細胞を後退させる毒薬と説明。/18巻
灰原哀の母、宮野エレーナは「恐ろしい薬」とテープに残した。/78巻
徐々に明かされるボスの正体
黒ずくめの組織にはボスがいる。作中でボスの名前や容姿が明かされることはなく、ジンやその他のメンバーも名前を口に出さず、「あの方」としか言わない。そのため、読者の間では「組織のボスは誰か」という話題が常にあがっていた。やがて、ベルモットの会話や携帯電話のプッシュ音がコナンに知られるなど、少しずつボスに近づいていき、正体に近づく緊張感が生まれた。
ピスコを射殺しようとするジン。「あの方」の命令としか言わない。/24巻
95巻にしてついにコナンの父、工藤優作がCARASUMA=烏丸の名前を見つけだす。/95巻
文/大矢知洋一