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恋人や親しい人同士のスキンシップの1つである膝枕。膝枕をされると癒されると感じる方も多いですが、膝枕をしてほしいと思うときにはさまざまな心理が見え隠れしています。その心理になっている原因には、心が疲弊していたり、ストレスを抱えていたりする場合も。膝枕にはそんなストレスを解消する効果も期待できます。
今回は、膝枕をしてほしいと感じるときの心理や効果についてお伝えします。
膝枕をしてほしいときの心理状態
膝枕をしてほしいと思うときの心はどのような状態なのでしょうか。ここでは膝枕を求める側の心理を見ていきます。
1.癒されたい……心が疲弊している状態
膝枕というスキンシップで癒されたいと思っているとき、心が疲弊している状態です。
膝枕をしてもらっている相手に対してではなく、職場やその他の人間関係でストレスに苛まれている可能性があります。
何に対してストレスを感じているのかが思い浮かぶ人はいいのですが、思い当たることがないのに膝枕に対して癒してもらいたいという気持ちを持っている場合は注意が必要です。気づかないうちにストレスフルな状態になってしまいかねません。何にストレスを感じているのか、振り返る時間を持ってみることをおすすめします。
2.甘えたい……寂しさを感じている状態
甘えたい気持ちから相手に膝枕を求めてしまうとき、心は寂しさを抱えている状態といえます。
寂しさの対象は、膝枕を求める相手に対する場合もあれば、その他の人間関係の場合もあります。どちらの場合も満たされていないという思いを持っていることが多いでしょう。
3.安心したい……不安を感じている状態
膝枕をしてもらうことで安心したいと思うなら、それは不安を感じているときでもあるでしょう。
膝枕は愛情表現でもあり、体が密着する行為なので、お互いの信頼関係が成立している場合に受け入れてもらえるものです。なので、膝枕を受け入れてもらうことで不安を払しょくして安心したいという心理が隠されています。
膝枕が苦手と感じる人の心理とは
膝枕はスキンシップであり、愛情表現でもありますが、相手に愛情を持っている人でも膝枕が苦手と感じる人もいます。膝枕を拒否されたイコール相手は自分に愛情を持っていない……、と受け取らないために、そんな人にはどのような心理状態が隠されているのかを見ていきましょう。
1.自己肯定感が低い
恋人など親しい間柄なのに膝枕が苦手な人は、自己肯定感の低いことが多いです。
自己肯定感が低い人は、自分のことが好きではないので、相手から好かれていると思うことができず素直に甘えられません。
膝枕などのスキンシップを相手から求められたとしても、どこまで対応していいかわからず、相手が求める以上の対応をしてしまって嫌われる可能性を考えてしまいます。スキンシップにおいて深く考えすぎてしまい、その結果膝枕を敬遠してしまうことも少なくありません。
5.コンプレックスがある
膝枕はお互いの体が触れ合う行為です。体型やにおいなど、自分自身にコンプレックスがある人も、膝枕などのスキンシップを敬遠しがちになります。
コンプレックスがある相手との物理的な距離は徐々に縮めていくなど、時間をかける必要があります。
膝枕がもたらす効果
膝枕などのスキンシップにはさまざまな効果が期待できます。ここではその効果を解説します。
1.幸福感を高める
膝枕などスキンシップをすると、“愛情ホルモン”や“絆ホルモン”とも呼ばれる「オキシトシン」という脳内物質が分泌されます。
このオキシトシンには、不安やストレスを軽減したり、安心感を生み出し、幸福感を高める効果があると言われています。
2.信頼関係が深まる
膝枕では、愛情関係はもちろん、信頼関係を深めることができます。
人には、パーソナルスペースという心理的な自分の縄張り空間があります。パーソナルスペースは距離が近ければ近くなるほど、親しい人以外には不快感が生まれます。つまり、自分の縄張り空間で触れ合う距離というのは、恋人や親子など親しい人のみ許されるものなのです。お互いが膝枕という密接距離でも許される人と認識し合うことで、自分の気持ちや相手の自分に対する信頼度を確認することができ、さらに信頼関係を深めることができます。
3.自己肯定感が高まる
膝枕には、自己肯定感を高める効果も期待できます。2.では相手との信頼関係を築く効果があるとお伝えしましたが、信頼関係を築くことで相手に大切にされているという思いを持つことができ、それによって自己肯定感も高まっていきます。
自己肯定感の低い人には膝枕などスキンシップが苦手な人が多いので、まずは近くに座ってみるなど徐々に距離を縮めることから始めてみるといいでしょう。
文・構成/藤野綾子