日本一大きいショッピングモールをご存知だろうか?埼玉県越谷市にあるイオンレイクタウンだ。
イオンレイクタウンは「kaze」「mori」「OUTLET」の3つの商業施設からなるショッピングモールで店舗数は700店舗超。特筆すべきは今春、アウトレット棟を拡大し、日本一の座を自ら更新している点だ。
今年初めまでは店舗面積が18万3000平方メートルだったが、3月にリニューアルを行い、19万平方メートルとさらに巨大化。皆さんお馴染みの東京ドームで例えると、4個分の広さを誇る。
そんな日本一の施設を有する越谷市は今や年間5000万人の来場者を誇る日本でもトップレベルの商業都市になっているとか。
市を代表するスポットとも言えるイオンレイクタウンは2023年から25年にかけて大規模なリニューアルを予定しているという。今回はアウトレット棟を拡大したわけだが、正直な話、大型商業施設は2018年をピークに減少の一途を辿っているとの話も。
にもかかわらず、イオンレイクタウンはそれに反するかのように大規模リニューアルを敢行するのか?そして、いかなる勝機を見出しているのか?
今回、イオンモール株式会社 イオンレイクタウンの担当者に話を聞いた。
――2025年までの大規模リニューアルについて教えてください
「今回のリニューアルプロジェクトは当施設のみならず地域全体の活性化を目的に実施しており、当施設が起点となって越谷レイクタウンの「暮らし・社会・環境」に働きかけることで持続可能なまちづくりの実現をめざしています」
そもそも、イオンレイクタウンは2008年開業。越谷市の都市計画事業の一環として、田畑や湿地帯を造成した広大な区画内に建設されたショッピングモールだ。
本施設が起点となり、循環することで持続可能なまちづくりの実現をめざしている。
たとえば「暮らし」の面では…
・一日を通して人の暮らしを豊かにし、人の「ライフ」に寄り添うレイクタウンを目指す。
・リアル空間でこそ体験できる新しいショッピング体験の提供などお客さまの暮らしを豊かにする専門店を導入。
「社会」
・大相模調節池河畔の水辺を活用し、河川管理者である埼玉県と一体で水辺空間造りにおいて、良好な水辺と都市空間の形成やにぎわい創出、地域との連携による魅力の向上。
・2024年度中に越谷市と水辺エリアの利活用の前提となる施設使用契約の締結を予定。
「環境」
・リアルでの「共感の連鎖」を生む、共感・貢献行動の具体化・見える化を行ない、レイクタウン版サーキュラーモール実現へ。
イオンレイクタウンの傍には同年開業の武蔵野線「越谷レイクタウン駅」があり、2014年には「越谷市レイクタウン」という住所も誕生。まさに、イオンレイクタウンは地域の顔であり、環境保全に向けた取り組みを続ける、“エコ・ショッピングセンター”として市民の生活を支えている。