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保育園、幼稚園、小学校で指導されている子どもの熱中症対策は?

2024.05.07

62.7%の人が大容量の水筒で水分を持参している人が増えたと実感

また、「大容量の水筒で水分を持参させている人が増えていると感じるか」という質問においては、「とても感じる」「まあまあ感じる」と回答した人が62.7%で、多くが大容量の水筒を持参している人が増えたことを実感していた。特に夏場は、前述した通り熱中症や水分不足への不安を持つ保護者が多いことから、その対策としてマイボトルを大容量にして持参させる人が多いことが示唆される。

医師の服部益治氏は、「発汗時の対策として、1時間毎に100~200mLのこまめな塩分を補う水分補給が必要」と呼びかけている※。

※参照:タイガー魔法瓶「熱中症と水筒に関する意識調査」

一方で、保護者の不安とは裏腹に、子どもが水分補給を「気にして実践している」と感じている人は半数以下

しかし、子どもが水分補給を気にしているかという調査に対して、「気にして実践できている」のはどの年代も半数以下ということがわかった。過半数が「気をつけているが足りていないと思う」「気にしておらず実践できていない」と回答しており、保護者の不安と子どもの実態にギャップが生じている。

小学3~4年生は、学校生活に慣れておらず親の目の届きやすい1~2年生や自立し始める5~6年生と比較して「気にして実践している」の回答が2.6~7.6ポイント低く、その要因のひとつとして、学校生活には慣れてきたものの、熱中症対策や水分補給まで自分で気にかけられていないことが考えられる。

「熱中症特別警戒アラート」は、現行運用されている「熱中症警戒アラート」よりも深刻な暑さが予想された場合に発表され、私たちの夏場の暑さへの気づきとして活用されることが狙いだ。しかし子どもにとって、これらのアラートは直接的な気づきとして働きかけることは難しいため、保護者による熱中症対策が欠かせない。前述した「大容量のマイボトルの持参」に加え、こまめな声かけが大切だ。

子どもに持たせているのは「お茶類」が84.5%、次いで「水」が多い

水筒に入れて子どもに持参させている飲み物について質問したところ、「お茶類(麦茶・緑茶)」と回答した人が84.5%と圧倒的大多数となった。発汗時の塩分補給に向いている「スポーツドリンク」や「経口補水液」を持参させる人は少なくなっている。

一方で、例年以上の酷暑が予想される今年の熱中症対策として、長時間保冷されるマイボトルの持参が役立つ今年、子どもに持たせたい飲み物について質問したところ、「お茶類(麦茶・緑茶)」と回答した人が78.7%と最多となったが、次いで多いのは実際に持参させている「水」ではなく「スポーツドリンク」(36.4%)という結果に。また、「経口補水液」も実際持参している人と比較すると約2倍の10.2%と、それぞれ実情とのギャップがあることがわかった。

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