実際に消費者金融でお金を借りた感想は「思ったより簡単だった」
続いて、実際に消費者金融でお金を借りた感想を聞いた。
・お給料が安く、返済が大変だったので、借りなければよかったと思いました(10代 女性)
・アプリで返済状況がわかるし、思っていたより手軽だった。毎月の返済額も一定なので、無理がなくて嬉しい(20代 女性)
・融資までがとても早くて助かった(30代 男性)
・あっけなくお金を借りられたことに喜びを感じました。しかし後々返済に困ったのも事実で、後悔はしています(40代 男性)
・とても便利で助かっています。少額の借入しかしていませんので、金利もあまり気になりません(50代 男性)
もっとも多かった感想は「思ったよりも簡単だった(97人)」となった。大手の消費者金融であれば、申し込みも借り入れ・返済手続きも簡単にできるからだろう。
一方で2位「後悔した・もう使いたくない(50人)」、3位「返済が大変だった(37人)」と、ネガティブな意見も上位に入っている。簡単でスピーディーに借りられるのは消費者金融のメリットだが、計画的に使わないと返済に困ってしまうことも少なくない。
「便利に使えるか」「使って後悔するか」は、借り入れの理由・金額や経済状況にもよるのだろう。例えば「気が大きくなり無計画にどんどん借りてしまう性格の人」「生活費が苦しく返済の見込みがないのに借りてしまった人」だと、後悔するケースが多いと考えられる。
一方「特定の目的があり、少額を計画的に借りる人」の場合は、便利に使える。実際に「怖くなかったし便利なので、また使いたい」という声も複数寄せられた。
消費者金融でお金を借りた理由は「生活費が足りなかった」
消費者金融でお金を借りた理由の1位は、圧倒的多数で「生活費が足りなかった(85人)」となった。
かなり差が開いて、2位「ギャンブルにハマった(28人)」、3位「浪費してしまった(21人)」が続く。浪費や遊興でお金を使いすぎてしまった人も多くなっている。
また、4位「冠婚葬祭のため(14人)」、5位は「急な出費があった(11人)」と、急に大きな出費があったというパターンもある。
「高額な買い物をしたい」などの場合は、目的別ローンの利用やクレジットカードでの分割払いができる。しかし日々出て行く生活費に対して「目的別のローン」などは使えないため、消費者金融のカードローンに頼る人も多いのだろう。
<1位 生活費が足りなかった>
・お給料が少なくて、家賃の支払いが遅れていたので(10代 女性)
・仕事場の人間関係が嫌で辞めてしまい、収入が途絶えてしまったから(20代 男性)
・転職して、転職先の給料が入るまでの生活費が足りなくなったから(30代 女性)
生活費が足りなくなった理由は「退職」「休職」「転職」「給料が少ない」などだ。派遣社員やアルバイトなど、時給制・日給制で働いている場合は、出勤日が少なくなったことで生活費が足りなくなってしまうことも。
さまざまな理由で家賃や公共料金を支払えなくなり、消費者金融を頼った人が多くなった。
「転職の合間」「たまたま風邪をひいて出勤日が減った」などの理由なら、生活費を借りても次の給料で返済できるだろう。しかし慢性的に生活費が足りない状態で借りてしまうと、返済ができなくなる危険性も。
慢性的に生活費が足りない場合は「固定費の支払いを見直す」「低金利の公的融資が使えないか調べてみる」などの方法も検討してみることをおすすめする。
<2位 ギャンブルにハマった>
・パチンコで生活費をすってしまったので(10代 男性)
・6月のボーナスを下ろしてすぐ競艇につぎ込んで大負けしてしまい、妻に取り繕うために借りました(30代 男性)
・経済的な余裕はありませんでしたが、趣味であるスロットを止められずにつぎ込んでしまい、生活費が足りなくなり仕方なく借りました(30代 男性)
ギャンブルを止められず、生活に支障をきたしてしまう人もいる。軽い気持ちで始めたつもりが、いつの間にかのめり込んでしまう人も少なくない。ギャンブルを「効果的なストレス発散方法」「楽しめる趣味のひとつ」と考えていると、お金をつぎ込むことに罪悪感を感じにくくなってしまうことも。消費者金融でお金を借り、そのままギャンブル資金として使う人もいる。
<3位 浪費してしまった>
・買い物しすぎて、貯金ゼロになったからです(20代 女性)
・無計画な買い物をしたため(30代 男性)
・趣味にお金を使いすぎて、家賃や携帯料金を払えなくなってしまったから(30代 男性)
ストレス発散でたくさん買い物した結果、公共料金などの支払いができなくなるケースもある。「カード利用額が大きくなりすぎ、口座残高が足りなくて引き落としできない」と気づいて、慌てて消費者金融でお金を借りることもあるようだ。
「たまにやってしまう」という程度なら大きな問題にはならないかもしれないが、浪費が続くようなら注意。浪費を減らしたい人は、「支払いを現金化する」「誘惑が多い場所を避ける」などの工夫をしてみよう。
<4位 冠婚葬祭のため>
・急な葬儀の参列(20代 男性)
・冠婚葬祭が立て込んでしまって、月々の支払いがきつくなって借りました(20代 女性)
・父の葬儀代(40代 男性)
葬儀は突然やってくる。参列者でなく喪主になった場合、多額の支払いに困ることがある。また予定がわかる結婚式も、連続するとご祝儀が厳しくなってしまう人もいるだろう。
香典やご祝儀だけではなく、「礼服・ドレスや喪服のレンタル・購入代」「会場までの旅費・宿泊費」がかかることもあり、消費者金融に頼った人も多くなった。
<5位 急な出費があった>
・親も頼れず、すぐに入用だったので、スピードを優先して借りました(40代 女性)
・まとまった額の現金がすぐに必要になったためです(50代 男性)
急な出費の例としては「車や家電の修理費用」「ケガの医療費」などがある。周囲に頼る人がおらず、すぐに支払いが必要だったために、消費者金融で借りた人も多くなった。
急な出品があっても貯金(予備費)があれば借りずに対応できるが、「予備費をつくる余裕がない」「予備費という考えがなかった」という人もいるのだろう。
まとめ
消費者金融については「怖い」というイメージをもつ人が多い。消費者金融というより「お金を借りること」への恐怖感と言えるかもしれない。
しかし実際に使ってみると「手軽で早くて便利だった」という声も多数。正規の消費者金融なら、法外な利息をふっかけてくることはなく、過度な取り立てもない。計画的に利用できる人なら、手持ちが少ないとき便利に使える。利息が心配な人には「初めての利用なら無利息期間あり」という消費者金融をおすすめする。
<調査概要>
調査対象:消費者金融を利用した経験がある人
調査期間:2024年3月26日~4月9日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:240人(男性159人/女性81人)
回答者の年代:10代 2.9%/20代 50.0%/30代 27.9%/40代 14.6%/50代 3.8%/60代以上 0.8%
出典元:株式会社ビズヒッツ
構成/こじへい
ギャンブル、無駄づかい、喫煙、飲酒、やめたくてもやめられない人におすすめの〝脱・依存脳〟シフト
誰もが何かしら、『やめたい』と思っているのになかなか『やめられない』悪習慣を持っているもの。その悪習慣をゾンビ習慣と呼び、やみつきさせる脳の仕組みを解明、「エモーションシフト」という新メソッドを用いて、「今度こそ」やめられるコツとワザをわかりやすく解説した新刊が『「やめられない」を「やめる」本 -脱・依存脳-』が話題だ。
『「やめられない」を「やめる」本 -脱・依存脳-』
著/山下あきこ(脳神経内科専門医)
自ら実体験した「やめられないをやめる」コツ
著者の山下あきこさんは、25年に渡り、脳神経内科の専門医としてさまざま疾病の診療にあたってきた。扱う疾病や症状は主に脳梗塞や認知症、頭痛、めまい、しびれなど。そして、その多くが、飲酒や喫煙、夜ふかしなど、「やめたいのにやめられない」悪しき生活習慣が原因になっているという。
例えばお酒の飲み過ぎで手足のしびれを起こしたり、食べ過ぎのせい糖尿病になったり、夜あかしが続いて頭痛やめまいを起こしたり……。そうした悪習慣や依存行動が病気をつくっているので、まずはその依存を解決することが、病気の予防や根本的治療になる、というのだ。
「今日からタバコをやめます!」と宣言したのに、その夕方にはタバコを買いに行く。「一週間お酒を飲まない」と決意したのに、3日後にはビールが冷蔵庫に並んでいる……。あなたの周りにそんな人はいないだろうか。実は山下さん自身も10年ほど前は同じだった。
「ところがある時、ひょんなことから禁煙に成功することができたんです。その成功がきっかけとなり次はお酒をやめました。さらにスナックやスイーツを食べる頻度もかなり減りました。さらにさらに早起きが苦手だった私が、毎朝5時に起きるようになったんです。もちろん、あっさり到達できたというわけではありません。とはいえ、ひたすら我慢と根性で頑張ったというわけでありません。私は最初の禁煙で「やめるコツ」を掴んだから、『やめられない』を『やめる』ことができたのです」(山下さん)
こうした自らの体験に加え、豊富な診療経験から得た知見とエビデンスデータを交え、具体的な克服術を指南するのが本書。本書では一度習慣になるとその行動について深く考えず、ただただやり続ける、健康を害しても人間関係が破綻してもやり続けてしまうこの悪習慣を「ゾンビ習慣」と呼び、ゾンビ習慣を撃退するテクニックを実際の診療事例をもとにした10人の依存ストーリーと共にわかりやすく解説する。
「今年こそ、やめたい!」「今年こそ、変わりたい」と思っている方におすすめの1冊だ。先日、山下さんと人気VTuber、犯罪学教室のかなえ先生との対談が行なわれたので、こちらも参考にしていただきたい。
ゾンビ習慣から「今度こそ」抜けだすノウハウが満載
■CONTENTS
◆第1章 人をだめにするやめられない習慣=ゾンビ習慣とは
心と体を蝕む「ゾンビ習慣」/依存の種類 その(1)物質依存/物質依存の代表例(1)〈アルコール〉/(2)〈ニコチン〉/(3)〈甘味料・グルテン・油脂〉/依存の種類 その(2)プロセス依存
◆第2章 ゾンビ習慣「やめたいのにやめられない」のはなぜ?
ゾンビ習慣に支配される脳の仕組み/人は「幸福貯金」がなくなると快楽で借金をする/悪習慣にはドーパミンが関係している/感情が習慣を作る/ゾンビ習慣にハマる人、ハマらない人
◆第3章 どうしたらゾンビ習慣から抜け出せる?
脳ホルモンを利用/悪習慣を良い習慣に置き換える/「エモーションシフト」の新常識と実践
◆第4章 「やめたい習慣」別 依存しにくい脳の作り方と行動例
ゾンビ習慣にかわる新しい習慣 (1)脱・物質依存 (2)プロセス依存 (3)すべての依存
◆第5章 ゾンビ習慣=「依存」脱却で待ち受ける未来
新しい習慣を身につけて自分を好きになる/自分が変わると周りも変わる/新しい習慣を定着させる技術
◆COLUMN Dr.あきこの依存診察室 様々な依存に悩む10人のストーリー
PROFILE
医学博士、内科医、脳神経内科専門医、抗加齢医学専門医
山下あきこさん
1974年佐賀県生まれ。1999年川崎医科大学卒業、福岡大学病院脳神経内科を経て、米フロリダ州メイヨークリニック留学。佐賀県如水会今村病院勤務。人々が健康づくりを楽しむ社会を目指し、2016年、(株)マインドフルヘルスを設立。アンチエイジング医学、脳科学、マインドフルネス、コーチングを取り入れたセミナー、企業研修、健康コンサルティング等を行う。著書に『やせる呼吸』(二見書房)、『こうすれば、夜中に目覚めずぐっすり眠れる』(共栄書房)、『死ぬまで若々しく元気に生きるための賢い食べ方』(あさ出版)、『悪習慣の罠』(扶桑社)。