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「上司と合わない!」と思ったらどうすべきか

2024.05.01

「この人とは合わない」と感じた経験は誰にでもあると思います。学生時代であれば距離をあけることでその不快感から逃れることができますが、相手が上司となると、距離を置くことは難しいもの。かといって、退職や転職するという決断もそう簡単にはできないですよね。

ではどうすればよいのか。これは試験勉強と同じで『傾向を分析し、それに合わせて対策をとること』。つまり、上司のキャラクターを分析してその人に合った対処をすることで関係性が改善する可能性があります。今回は、上司のキャラクターでありがちなタイプを5つあげてその対処法を解説してみたいと思います。

上司でありがちなタイプ5つとその対処法

1.部下に関心がない・スキゾイド傾向

スキゾイドを簡単に説明すると「孤独を好むパーソナリティー」です。このタイプは何事に対しても感情を表に出さず、対人接触を好まないため、部下から見ると上司としての責任感がないと感じたり、何を考えているのかわからないところが怖く感じられ、ストレスが溜まりがちです。

・対処法

このタイプの人が関心があることは、自分の内面世界だけです。したがって本心を探っても無意味です。そういう人だと割り切りましょう。逆に外的世界への無関心を逆手にとって、自分がリードして仕事を進めていくこともアリです。スキゾイド傾向の人は、お酒や煙草などの嗜好品や、食欲や物欲といった欲求にも関心が薄いことが多いため、そのあたりが観察基準となります。

2.優しさがない・知的統合強者

物事を図式化して分析したり、状況判断をして未来を予測する能力に長けているタイプです。そのため物事を有利に進めることができる人が多く、組織で出世している人はこのタイプが多くみられます。

しかし、自分自身が客観視能力の高さを生かして感情的なことで悩まないため、部下の悩みを理解しづらいことがあり、「悩む暇があったら考えろ」などと突き放すことも。

・対処法

「あなたの分析力や状況判断能力は上司として尊敬できる。しかし部下はあなたほど賢くも強くもないです」「あなたを怖いと思っている部下は自分だけではないです」など、ストレートに進言すると意外と効果的です。状況が読めるタイプなので「部下からの受けが悪い」という自分が置かれた状況を判断し、自ら改善策をとる可能性が高いからです。

3.情(なさけ)最優先

「昔からの付き合いがあるから」「家庭に事情があってかわいそうだから」など、情を最優先として考え過ぎるあまり、業績や成績に支障が出てしまうタイプの上司です。

人間性は情け深く優しいため、そんな上司に不満を感じている自分を責めてしまう現象もみられることがありますが、仕事を進めていくためには過剰な情は無用です。

・対処法

問題点を「見える化」をして説明しましょう。見える化とは、数値や表など客観的な視点を持って上司に進言するということです。しかし。資料を作成するエネルギーも必要ですし、情深い性格が変わるには時間もかかるため、じっくりと取り組む必要があります。

4.激情型

激情型上司は物事を直観的にとらえる、短気、といった特徴があります。そのため部下を叱責する言葉が感情的で言い方が強すぎたり、先走って勘違いで部下を叱責してしまうことも。しかし一方で、仕事に対する責任感は強く、熱量がある人も多いのがこのタイプ。上司への苦手意識さえ克服できれば、頼れる上司にもなりえます。

・対処法

叱責が上司のストレス発散のためだけなのか、業務への熱い思いが行き過ぎたためなのかを見極め、悪気はないと判断できる人には「今の発言は言い過ぎだと思います」「それは誤解です」など、なるべくその場で反論するようにしてみましょう。上司の迫力に負けないくらいの勢いを持って言うことがポイントです。

5.風見鶏型

風見鶏(風向計)のように、周囲の状況を見ながら都合のよい側につく八方美人型。自分より上の人や利益が得られそうな人には低姿勢ですが、それがないと判断した人に対しては威張る傾向があります。

・対処法

自分自身が社会人としてあるべき姿をしっかり見据え、上司のイエスマンにならない意志が大切です。風向きによってコロコロ変わる人に従っているだけでは自分の成長は見込めません。その上司の部下でいる期間を反面教師ととらえる気持ちで乗り切りましょう。

ハラスメントだと感じた場合の対処法

ここまで上司をタイプ別に分け、その対処法を説明してきましたが、上司と合う、合わないということではなく、ハラスメントではないかと思われる場合もあります。そんなときは、自分を守るための知識が必要なので、以下にポイントをまとめておきます。なお、社内の人への安易な相談はおすすめしません。意図しないかたちで噂が広まったりするリスクがあります。

■日時や言動を記録に残しておく

上司に言われた日時、場所、状況、一緒にいた人、などを記録しておきましょう。ハラスメント認定の際の証拠となる場合があります。

■会社のコンプライアンス窓口に相談する

会社にコンプライアンス窓口が設置させている場合は窓口に相談してみましょう。自分以外にも該当上司に対する情報が提供されている場合などは迅速な対処が期待できます。

■行政の窓口に相談する

各都道府県には労働局があり、局内には「総合労働相談コーナー」が設置されています。ここではハラスメントだけではなく、解雇・賃金の引き下げなど労働に関するさまざまな困りごとの相談ができます。

まとめ

人間同士ですから必ず相性はあります。心身に不調が出るような状態であれば、休職や転職という選択肢もあるでしょう。ただ、今の経験も社会勉強のひとつだと捉え、上司のキャラクターを観察すると対処法が見えてきます。

冒頭の繰り返しとなりますが、対人関係も「傾向をとらえて対策を取る」ことが大切。自分は上司のどのようなところにストレスを感じているのか。上司を分析して対処法を考える際に参考にしてみてください。

文/小日向るり子
フィールマインド代表。カウンセリング件数約6000件(2024.4月現在)。カウンセリングのほか人間心理や恋愛コラムの執筆も行っている。

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