小さく軽いパープルセーバー
お待たせしました、ここからが本題です。そんな三角表示板の代わりになるアイテムとして、ライダーの皆さんにオススメしたいのが『パープルセーバー(6910)』。
三角表示板と同じくエーモン製で、サイズは幅33×長さ64.5×高さ123mm、重さは単4アルカリ乾電池を4本(別売)入れた状態で約150gと圧倒的に軽くてコンパクト。これならバイクでも簡単に持ち運ぶことができますね!
(ちなみに、バイク用により小さい『パープルセーバー モト(6911)』という製品もありますが、筆者は視認性の高さから車用を使用しています)
実は道路交通法では、三角表示板の代わりとして使える「停止表示灯」というものが定められています。
基準として
・道路設置時のサイズが幅170mm×長さ170mm×高さ150mm以下になるもの
・点滅式であること
・200mの距離から容易に確認できるもの
・紫色
があり、パープルセーバーはこれらを全て満たしているのです。
使い方はワンステップ、プッシュスイッチを押すだけ。軽い力で組み立ても不要なので、誰でもすぐに使用可能です。
3WパワーのLEDが3灯付いており、より遠くへ照射できる集光レンズが採用されています。鋭く明るい光が夜間は約800m・昼間は約300m先でも視認でき、後続車にその存在を知らせることができるのです。
さらに便利なのが、スイッチの反対側に強力なマグネットが設置されていること。金属部分に固定でき、シリコン製の防水カバーのおかげで車体にキズも付けません。
電池切れの不安はありますが、新しい乾電池を使用すれば連続使用時間は5時間と省エネ。長時間の使用後、または2年ごとに電池の入れ替えを心がけることで、電池切れのトラブルに備えることができますよ。
高速道路を走行する際は必ず携帯を!
三角表示板とパープルセーバーを使用した時のイメージを比較してみましょう。まずは三角表示板がこちら。
(実際に使用する際は、車両から50m以上離して設置してください)
暗い場所では目立ちにくいのですが、昼間やライトを当てると視認性はバッチリ。ほぼすべてのドライバーが知っている形状と色なので、直感的に危険を察知できる点が大きなメリットです。ただし発光や点滅をしないため、特に昼間は目に入っても注意が向きにくい点は、懸念すべきポイントかもしれません。
続いてはパープルセーバー。
特に夜間での視認性が高く、鋭い光でかなり遠くまで危険を知らせることができます。点滅しているため注意が向きやすく、ドライバーから認識されやすい点はメリットです。
ただし新しい方式での停止表示器材ということもあり、とっさに判断がつきにくい点はデメリットかもしれません。目立たせるためにも、なるべく高い位置に取り付けるのがよいかもしれませんね。
三角表示板とパープルセーバー、どちらとも同じ役割を持つアイテム。万が一の際に備えるため…となると後回しにされがちですが、冒頭でもお伝えした通り、道路交通法で定められた高速道路走行時の必須のアイテムです。
旅を安全に過ごすため、小さくて軽くてライダーにも使いやすい『パープルセーバー』を導入してみてはいかがでしょう。
文/高木はるか
アウトドア系ライター。つよく、しぶとく、たくましくをモットーにバイクとキャンプしてます。 愛車はversys650、クロスカブ110、スーパーカブ90。
高木はるかの記事は下記のサイトから
https://riding-camping-haruka.com
編集/inox.