自由な働き方ができ、高年収も期待できるフリーランスのエンジニア。では実際にフリーランスエンジニアとして働き、高収入を得ている人は、どのようにキャリアを形成してきたのだろうか。
ランサーズは、ランサーズおよびランサーズエージェントに登録するフリーランスエンジニア(150名)を対象に「フリーランスエンジニアの年収・キャリアに関する実態調査」を実施した。
フリーランスエンジニアの年収は「800万円~1,000万円未満」が最も多く24%、「1,000万円以上」も15%以上
年収の変化について尋ねると、フリーランス転向後に「年収が上がった」と回答したフリーランスエンジニアは62.7%と6割以上。フリーランス転向後に「年収が下がった」と回答した人は2割以下であった。
フリーランスエンジニアの年収は、「800万円~1,000万円未満」の層が最も多く24%、「1,000万円以上」の層も15%以上となっている。
年収「1,000万円以上」のフリーランスエンジニアが考える、年収「1,000万円以上」を得る上で重要なこと上位3つは、「上流工程に携わる(56%)」「クライアント・企業との関係構築(56%)」「業務外のスキルアップ(52%)」であった。
フリーランスエンジニアの「仕事のやりがい」と「注目の技術」
フリーランスエンジニアの仕事のやりがいを尋ねると、「顧客の課題解決に繋がったとき」が最も多く62.7%、次いで「自分自身の成長を実感できたとき」が61.3%。
その他にも「自分が携わったシステムが人や社会の役に立ったと実感できたとき」や「チーム一丸となってプロジェクトを進めているとき」等、社会貢献度やチームワークがやりがいに繋がることもうかがえる。
フリーランスエンジニアのスキルアップについて、「とてもそう思う」「そう思う」を合わせると95%以上が「必要だと思う」と回答。「必要だと思わない」と回答した人は1人もいなかった。
現在のスキルアップに対する取り組み状況をうかがうと、65%以上のフリーランスエンジニアが新たなスキルの習得に「取り組んでいる」と回答していた。求められるニーズや市場価値を高めるために積極的に学習しているフリーランスエンジニアが多いようだ。
スキル習得に「取り組んでいる」と回答した人の中では、年収「800万円~1,000万円未満」が最も学習意欲が高く25.6%、次いで「1000万円以上」が22.1%。
フリーランスエンジニアが今注目している技術上位3つは、「生成AI(82%)」、「ビッグデータ(29.3%)」、「IoT(26.7%)」。注目している技術の中でも、「生成AI」は2位以下を離して80%以上が注目していると回答し、非常に高い注目度であることがうかがえた。
ITニーズの拡大により市場規模は拡大していく一方で、経済産業省の推計によると2030年には最大で79万人のIT人材が不足すると試算(*1)されている。
その中でも、上位3つのような技術や知識を持つ人材は「先端IT人材」(*1)と称され、第4次産業革命(*2)が発展していく中で需要が増加するとされており、今後より一層、ニーズに合うスキルを保有し即戦力となるフリーランスエンジニアの市場価値が高まることが推測できる。
(*1)出典元:経済産業省「IT人材需給に関する調査 報告書」
(*2)出典元:内閣府「第4次産業革命のインパクト」
調査概要
調査時期:2024年2月19日(月)~3月11日(月)
調査対象:ランサーズおよびランサーズエージェントを利用するフリーランスエンジニア(20~70代)
調査方法:利用者へのアンケート調査
有効回答数:150名
構成/Ara