マルハンの東日本カンパニー(以下マルハン東日本)は、2024年4月より始動した次世代のファン獲得・育成を目指した「ヲトナ基地プロジェクト」の一環として、全国1000人を対象とした「偏愛」に関する意識調査を実施。結果をグラフと図表にまとめて発表した。
日本人は偏愛人〜20.6%の人が、何らかの「偏愛」を持っている
20代から60代の日本人男女の2割以上が【偏愛】と呼べる対象(モノ/コト/テーマなど)を持っていることが明らかになった。年代別では20代で34.9%、30代で24.9%、40代で18.5%と若い年代ほど何らかの【偏愛】を持つ傾向が強い。Z世代を中心に注目されている【偏愛】という概念だが、この調査からも【偏愛】が若年層で浸透していることがわかる。
■年代別の【偏愛】を持つ人の割合
スクリーニング質問・10問のうち、「非常によくあてまはる」もしくは「どちらかといえば、あてはまる」のいずれかに回答した質問数が6問以上だった人の割合を算出。
三つ子の魂百まで〜小学校までに目覚めた人は【偏愛】エリート
【偏愛】の対象を「12歳(小学校卒業)までに見つけられた偏愛者(N=94)」と「13歳(中学校入学後)以降で見つけた偏愛者(N=406)」と比較した。
「自信を持って【偏愛】と呼べるものがあるか?」という質問に対して「非常によくあてはまる」と回答した割合を見ると、小学校以前:中学校以降=45.7%:31.5%。また、「【偏愛】に関して研究・表現・収集・応援・情報発信・共感者獲得などの行動を取っているか?」という質問に対しても、「非常によくあてはまる」と回答したのは小学校以前:中学校以降=30.9%:20.4%という結果になった。
早くから【偏愛】の対象を見つけられた偏愛者は、自分の【偏愛】に自信を持ち、その【偏愛】をさらに深めようという行動も伴った「偏愛エリート」と呼べるかもしれない。
■【偏愛】の対象に出会った年齢と、【偏愛】に関する意識・行動の関係
偏愛者(N=500)を「偏愛の対象に出会った年齢」で「小学校卒業まで(12歳以下:N=94))」と「中学校入学以降(13歳以上:N=406)」に分類し、「自身を持って偏愛と呼べるものを持っているか?」「偏愛に関して研究・表現・収集・応援・情報発信・共感者獲得などの行動を取っているか?」「1週間のうち、偏愛や趣味にかける平均時間」を比較した。
恋愛より偏愛 !?〜「偏愛者」は自由な時間を「偏愛」に注ぎ込む
自由な時間があるとき、偏愛者が使いたいのは何か。複数回答(MA方式)では、「【偏愛】しているモノ / コト / テーマ(75.2%)」「休息や心身のケア(56.6%)」「趣味(【偏愛】以外のもの)(53.8%)」「家族や友人と過ごすこと」(50.4%)」が上位で、「恋人と過ごすこと(16.2%)」はわずか。
また、その中で最も時間を使いたいもの(SA)では「【偏愛】しているモノ / コト / テーマ(39.2%)」が2位以下に2倍以上の差をつけ、「恋人と過ごすこと(3.6%)」の10倍以上に。
偏愛者は「恋愛より【偏愛】」と言っていいだろう。また、「1週間のうちで【偏愛】や趣味にかける時間」を比較すると、対照群の9.51時間に対して偏愛者は12.32時間と約3時間上回った。
■偏愛者における自由時間がある場合の優先項目(複数回答:単位 %)
偏愛者(N=500)について、自由な時間がある場合に優先的に使いたい項目を明らかにした。当てはまるもの全てを回答するMA方式。
■偏愛者における自由時間がある場合の最優先項目(単一回答:単位 %)
偏愛者(N=500)について、自由な時間がある場合に最も優先的に使いたい項目を明らかにした。最もあてはまるものを回答するSA方式。
■【偏愛】や趣味にかける週平均時間の比較
偏愛者(N=500)と非偏愛者(N=500)で、1週間のうちで【偏愛】や趣味にかける時間を比較した。