楽天ペイアプリが楽天のフィンテックサービスの入口となる事業戦略の核心

『楽天ペイ』アプリがAI融合で次世代アプリに進化

その第一弾として行なわれるのが、楽天がオフラインの決済アプリとして提供する『楽天ポイントカード』アプリ、『楽天Edy』アプリ、『楽天ペイ』アプリの統合だ。とはいえ、すでに現在の『楽天ペイ』アプリには、『楽天ポイントカード』と『楽天Edy』機能は備わっている。

『楽天ポイントカード』、『楽天Edy』機能を備える『楽天ペイ』アプリ(左)。『楽天ペイ』アプリからファイナンスサービスにも連携する(右)。

ただ、『楽天ポイントカード』アプリや『楽天Edy』アプリをそれぞれ個別で利用するユーザーも多いので、これら個別のアプリをなくして『楽天ペイ』アプリに完全統合することで、3つの決済アプリの利用を促進する。

そして第二弾には、『楽天カード』アプリで提供されている分割払い、リボ払い、キャッシングなどの主要機能を『楽天ペイ』アプリに搭載し、楽天カードとの連携を加速する。その先に楽天フィンテックサービスとの連携があり、将来的にはAIと融合することで、次世代アプリに進化させていきたいとする。

注目のキャンペーンがすでにスタート

実際には『楽天ペイ』アプリへの完全統合は2024年12月以降の動きになるが、『楽天ポイントカード』アプリを『楽天ペイ』アプリに統合するためのキャンペーンはすでに実施されている。

『楽天ペイ』アプリの『楽天ポイントカード』アプリを提示して買い物した人を対象に、楽天ポイント10倍を進呈するキャンペーンを実施中だ。10倍というポイント進呈は楽天市場で最大級とのこと。

「楽天ペイアプリのポイントカードならポイント最大10倍！」キャンペーン
期間：2024年4月18日10:00～6月3日9:59
対象：『楽天ペイ』アプリ内の楽天ポイントカードのバーコードを提示して買い物し、1ポイント以上を獲得した人。はじめての人はもれなく全員。いつも利用している人は抽選で1万人。要エントリー。上限は200ポイント。

「楽天ペイアプリのポイントカードならポイント最大10倍！」キャンペーンを実施中。

はじめての人はもれなくポイント10倍になる。このキャンペーンのポイント獲得上限は200ポイントになり、キャンペーン倍率は通常1％＋キャンペーン分9％になるので、より多くのポイントを獲得したい場合は、約2223円の買い物で最大のポイントを獲得できる。

この後にも、2024年夏頃には、「楽天ペイアプリのチャージ払いをはじめて利用で最大20％還元」や、「楽天モバイルの契約で街の買い物が最大5％還元」などのキャンペーンも予定している。

『楽天ペイ』アプリの今後の展開に伴って、さまざまな動きやキャンペーンが実施される。お得なキャンペーンを見逃さないよう、今後の動きに注目しておきたい。

4月18日に開催された「楽天ペイメント 事業説明会楽天ペイメント 事業説明会」に登壇した楽天ペイメント 代表取締役社長の小林重信氏(右)と同社 執行役員CMOの諸伏勇人氏(左)。

楽天ペイメント リリース
https://payment.rakuten.co.jp/news/2024041800/

取材・文／綿谷禎子