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「受け取る」の正しい敬語表現は?覚えておきたい丁寧語、謙譲語、尊敬語の使い分け方

2024.06.07

「受け取る」という言葉は、日常生活だけでなくビジネスシーンやビジネスメールでも頻繁に使われます。

丁寧に表現するときや目上の人に話すときに備えて、敬語表現を知っておくと便利です。

「受け取る」の敬語表現(丁寧語・謙譲語・尊敬語)を例文でご紹介するので、状況に応じて使い分けてみてください。

「受け取る」の敬語表現を例文でご紹介

名刺交換のイメージ

「受け取る」という言葉には、さまざまな敬語表現があります。

自分自身が受け取るときや相手が受け取るとき、相手と自分との関係・状況に応じて適切な言葉は異なります。丁寧語・謙譲語・尊敬語に分けてご紹介するので、ぜひ関係性や状況に応じて使い分けてください。

■丁寧語:受け取ります

「受け取る」に助動詞「ます」をつけて「受け取ります」にすると、丁寧語として聞き手に対する敬意を示せます。

自分が受け取るときでも相手が受け取るときでも使えるだけでなく、語尾に「ます」をつけるだけで言葉全体が丁寧な印象になるため、使いやすい敬語表現といえるでしょう。

・先ほど、受付でパンフレットを受け取りました。

・こちらの案内書を受け取りましたか?

・このブースでカードを受け取ります。

参考:デジタル大辞泉

■謙譲語:いただきます、頂戴します

「もらう」の謙譲語である「いただく」を、「受け取る」の代わりに使うことも可能です。与える側を高める表現のため、与える側に対して敬意を示せます。

・先生からいただいた本を大切に保管する。

・もうたくさんいただきました。

・まだ招待券をいただいていないと思います。

「頂戴」は、もらうことや、もらって飲食することをへりくだっていう言葉です。「する」と組み合わせて、相手からものを受け取るときの謙譲語として使えます。

・お名刺を頂戴します。

・空いているコップを頂戴してもよろしいでしょうか。

・入口でタイムスケジュールを頂戴しました。

参考:デジタル大辞泉

■尊敬語:お受け取りになる、お納めになる

「お〇〇になる」「ご〇〇になる」の形で、相手に対する尊敬の意味を表せます。

・サンプルをお受け取りになりましたか?

・お受け取りになった端末は、我が社の新商品です。

・お納めになりました文集は、生徒一同が心を込めて書いたものです。

こちらからお願いして受け取ってもらうときは、「お受け取りください」「お納めください」を使います。

「お」を伴った動詞の連用形や、動詞の連用形に接続助詞「て」を添えたものに補助動詞の「ください」をつけると、相手に何かを要望・懇願する意味になります。

・弊社の自信作をぜひお受け取りください。

・先週、ご請求の資料を郵送いたしました。お受け取りくださいましたか?

・つまらないものですが、お納めください。

参考:デジタル大辞泉

自分が「受け取る」ときに使える言い換え表現

受領するイメージ

自分が「受け取る」ときは、別の言葉に言い換えることで相手に対しての敬意を示せることがあります。よく使う言葉としては、次のものが挙げられます。

・拝受する

・受領する

・賜る

それぞれの使い方を例文を通して見ていきましょう。

■拝受する

「拝受する」とは、受け取ることをへりくだっていう言葉です。

・お手紙を拝受いたしました。

・アンケートのご提出、ありがとうございます。たしかに拝受しました。

・拝受したこちらの用紙ですが、わたしのものではないようです。

なお、拝(はい)は、頭を垂れて敬礼することや拝むことを指します。また、手紙で署名の下に「拝」と記載し、相手への敬意を示すこともあります。

参考:デジタル大辞泉

■受領する

「受領する」は、ものやお金を受け取ることです。それだけでは尊敬や謙譲の意味はありませんが、「受け取る」よりはやや固い印象を与えるため、「受領いたします」「受領します」のように丁寧に表現するなら、ビジネスや目上の人との会話でも使えます。

・お振込ありがとうございます。たしかに受領いたしました。

・金額をご確認のうえ、「受領しました」の欄に〇をつけてください。

・会費を受領します。ご用意ください。

参考:デジタル大辞泉

■賜る

「賜る(たまわる)」は、「もらう」の謙譲語です。目上の人からものや、気持ちを受け取ったときに使います。

・この度は素敵なお花を賜り、本当にありがとうございました。

・日頃からご愛顧を賜っております。

・もったいないお言葉を賜り、身の引き締まる思いです。

参考:デジタル大辞泉

ビジネスメールを「受け取る」ときに使える表現

オンラインのやり取りのイメージ

ビジネスメールを受け取るときは、「受け取りました」とシンプルに表現しても問題ありませんが、少し表現を変えて、より丁寧な敬語表現にしてみてはいかがでしょうか。かしこまりすぎずに使える表現をご紹介します。

■拝見する

「拝見する」は、見ることをへりくだっていう言葉です。相手からメールを受け取り、謹んで見るときには、「拝見する」と表現してみてはいかがでしょうか。

・メールを拝見しました。早急なご対応、ありがとうございます。

・昨夜メールを拝見しましたが、宛先違いのようです。ご確認をお願いいたします。

参考:デジタル大辞泉

■拝読する

「拝読する」は読むことを、その筆者を敬っていう謙譲語です。相手から受け取ったメールを読むとき・読んだときに使ってみてはいかがでしょうか。

・メールを拝読いたしました。

・ここで拝読しても構いませんか?

参考:デジタル大辞泉

■頂戴する

「頂戴する」は、もらうことをへりくだっていう言葉です。相手からメールを受け取ったときには、「頂戴する」と表現してみましょう。

・メールを頂戴いたしました。内容を確認してからご連絡をいたします。

・頂戴したメールは保管しております。

参考:デジタル大辞泉

「受け取る」を適切な表現に言い換えて使おう

考えるビジネスパーソンのイメージ

「受け取る」は、日常生活でもビジネスシーンでも頻繁に使う言葉です。相手に敬意を示すときや丁寧な印象を与えたいときは、「受け取ります」や「いただきます」「拝受いたします」などの表現を使ってみてはいかがでしょうか。

また、相手が受け取ったときは「お受け取りになる」や「お納めになる」などの敬語表現が適切です。状況に応じた表現を使うように心がけてみてください。

構成/林 泉

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