職場で一人黙々と働き続けていると、息がつまりそうになることがある。そんな時、同僚にお菓子をシェアしてもらい、ホッと一息つけるとともにちょっとしたコミュニケーションが生まれて、張り詰めていた気持ちがリセットされた経験、あなたにもあるのではないだろうか?
ロッテはこのほど、職場でお菓子をシェアする文化と従業員満足度の関係性を明らかにするため、20代~40代男女の有職者300名を対象に「お菓子をシェアする文化と従業員満足度に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
1.職場でお菓子をシェアする文化がある人は従業員満足度が高い傾向に
一般的な従業員満満足度調査を基に、「仕事満足度」「上司満足度」「職場環境満足度」「処遇満足度」「経営満足度」の5つ分野で計25個の項目を用意し、従業員満足度を調査した。
その結果、お菓子をシェアする文化がある人の従業員満足度の平均が3.27、お菓子をシェアする文化がない人の平均が2.80となり、お菓子をシェアする文化がある人のほうが、従業員満足度が高い傾向にあることがわかった。
また、イリノイ大学名誉教授エド・ディーナー博士が開発した「人生満足度尺度」(5問)と、今幸福を実感しているかを聞く設問(1問)の合計6問を、「とてもそう思う」(7点)「そう思う」(6点)「どちらかというとそう思う」(5点)「どちらでもない」(4点)「どちらかというとそう思わない」(3点)「そう思わない」(2点)「全くそう思わない」(1点)の7つの尺度で回答してもらい、点数の総和として「幸福度」を定義し、幸福度との関係性についても調査した。その結果、お菓子をシェアする文化がある人の平均が25.97、お菓子をシェアする文化がない人の平均が20.59となり、幸福度についてもお菓子をシェアする文化がある人のほうが高いことがわかった。
2.職場でお菓子をシェアする相手は「同僚・チームメイト」が多数
職場でお菓子をシェアする文化がある人の従業員満足度の平均3.27を基準とし、従業員満足度が平均より高い人と低い人を比較し、シェアするシーンやシェアする相手の傾向を調査した。その結果、職場でお菓子をシェアする文化がある人のうち、従業員満足度が高い人は、個人でお菓子を持ち込みにくいと考えられる「朝礼中」「会議中」といったシーンや「昼休憩・ランチタイム」にシェアしている人が、従業員満足度が低い人より10%以上多いことがわかった。
また、シェアする相手については、従業員満足度が低い人より高い人のほうが、「上司」「部下」と答えた人の割合が5%以上大きく、一方で「同僚・チームメイト」と答えた人の割合は10%以上小さい結果となった。年次の異なる人とお菓子をシェアしていることが、ESスコアの向上に寄与している可能性が伺える。