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「鵜呑みにする」とはどういう意味?覚えておきたい言葉の由来と正しい使い方

2024.09.12

「鵜呑みにする」とは、相手の言葉や情報をすぐに受け入れてしまうことだ。不透明な情報があふれるネット社会において、ぜひ教訓にしたい言葉でもある。

本記事では、言葉の意味・読み方、由来、使い方などを解説していく。ビジネスシーンに使える言い換え表現を知りたい人も、最後まで目を通してほしい。

「鵜呑みにする」とは?

「鵜呑みにする」とは、相手の言葉を信じ込むことを指す慣用句である。以下では、意味・読み方と成り立ち・由来を解説していく。

■ 意味・読み方

「鵜呑みにする」を辞書で引くと、意味は以下の通り。

物事の意味を十分に理解しないまま、他人の意見などを受け入れることを意味する表現。「鵜呑みにしてはいけない」などのように用いる。

引用:実用日本語表現辞典

上記の通り、「意味をきちんと理解しないまま、相手をそのまま信じること」を意味するのが、「鵜呑みにする」である。読み方は「うのみにする」だ。

鵜呑みにしてはいけないとも使われることから、すべての情報を受け入れることを問題視する意味も含まれる。昨今、ネットやSNSなど、出所が不透明な情報が横行するようになった。情報を精査することの大切さをあらためて教えてくれる言葉でもある。

■ 成り立ち・由来

「鵜呑みにする」の慣用句の成り立ちは、水鳥の一種である鵜の習性にあるとされる。鵜という鳥は、餌の魚を与えられるとそのまま丸呑みしてしまう。鵜飼いでもよく見るその姿に由来し、よく考えず受け入れてしまうことを意味するこの言葉が誕生したのだ。

また、「鵜呑みにする」の表現は、日本の古典文学にもたびたび登場し、江戸時代の和歌や俳句にも多く見られる。日本人は古くから、情報の真偽を丁重に扱ってきたことが分かるだろう。

「鵜呑みにする」の使い方

「鵜呑みにする」は、情報に疑問を抱かず受け入れることを表すほか、見極めることへの教訓・警告としての使い方もできる。

以下では、「鵜呑みにする」と「鵜呑みにしてはいけない」の2パターンの例文を紹介しよう。

■「鵜呑みにする」の例文

「鵜呑みにする」と使った例文は以下の通り。

・彼女は人の意見を鵜呑みにするから、いつも失敗するのだろう。すべてが正しいとは思わず、自分の頭で考えてみるのが大切だ。

・教えられるがまま行ったら、トラブルに巻き込まれてしまった。信頼しているからといって、話を鵜呑みにするのは考え物だな。

「鵜呑みにする」とすると、上記のように、情報を見極めなかったために失敗したり、トラブルにつながってしまったりという表現ができる。

■「鵜呑みにしてはいけない」の例文

「鵜呑みにしてはいけない」と使った例文は以下の通り。

・彼の話を鵜呑みにしてはいけないよ。何もしないで大金を稼げるなんて、そんなうまい話があるとは思えない。

・ネットの情報がどれだけ正しいかは怪しいところだ。鵜呑みにせず、他の方向からも探ってみるのが賢明だろう。

「鵜呑みにしてはいけない」とすると、警告や教訓として使用可能だ。一つ目はうまい話には裏がある可能性が高いといった警告、そして二つ目はネットの情報だけを正しいと思うのは適切ではないといった教訓を示している。

「鵜呑みにする」の類義語

「鵜呑みにする」のほかにも、疑わずに信じてしまうといった意味を持つ言葉はある。以下では、2つの類義語を紹介していく。

■「真に受ける」

「鵜呑みにする」の代表的な類義語が、「真に受ける」だ。冗談を真に受けるなどの使い方が一般的で、「言葉の通りに受け取る」といった意味がある。日常生活でも耳にする機会が多いため、覚えておいて損はないだろう。

■「盲信する」

「盲信する」とは、「理由も分からず、真っすぐに信じること」を意味する言葉である。盲信という名詞に、サ行変格活用を組み合わせた動詞だ。「鵜呑みにする」と同様に、そのまま受け取ることの良し悪しを問う言葉と言える。

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